立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続いています。
寒い日に外出して体が冷え切ってしまうと、熱めの風呂に入って体の芯まで温めたくなりますね。
昭和30年代の子供の頃、幼稚園ぐらいまでは父親や母親と一緒に風呂に入ることが多く、「肩まですくんで百、数えなさい」と言われて「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅー・・・」と数えるのですが、のぼせて百までは数えられなかったと記憶しています。
子供は陽性ですから風呂は苦手で、いつも「カラスの行水」でした。
当時は薪で沸かす風呂が普通で、近所の製材所に風呂用の薪が売られていて、それでくべるのですが、風呂場が居間兼台所に面していて親の目が届いたので、幼稚園児でも焚き付けを任されました。
新聞紙をグシャグシャに丸めて、その上に細い薪を置き、新聞紙にマッチで火を点けます。
細い薪が燃え始めたら、少しずつ太い薪を入れます。
お風呂が沸いたら、火を落とします。
マッチを擦ることも含め、両親公認で火遊びができるのですから、それはそれは楽しいひとときでした。
ガスの火と違って薪の炎はゆらゆら揺れて美しく、見ていてまったく飽きませんでした。
父親が風呂好きだったので、冬は毎日沸かしていましたが、まだまだ「もったいない」の時代でしたから、春夏秋は2日に1回でした。
小学校高学年ぐらいの時に改築して薪の風呂から夜間電力を使った電気温水器に変わってしまい、火遊びの楽しさがなくなりました。
その後、大人になって結婚し、子供が小学生ぐらいまでは入浴は夜と決まっていましたが、娘が中学生の頃にシャンプー業界が焚き付けたのか「朝シャン」なるものが流行り始め、以来、娘と妻は朝風呂に入るようになり、子供達が巣立って妻と二人きりの生活になっても、妻の朝シャンが続き、もったいないので朝風呂の習慣がついてしまいました。
もちろん夜に入る習慣も続いているので、この10年ぐらいは1日に2回も入るようになってしまいました。
若い頃は興味のなかった温泉も、還暦を過ぎた頃から大好きになり、近場の温泉に妻と出かけるようになりました。
マクロビオティックを始めた学生の頃、風呂に入ると塩気が抜けて陰性になると言われていましたが、この歳になると塩気が溜まっているのか、むしろ風呂に入った方がスッキリして健康を維持できるようになりました。
いつ頃からか、「半身浴」が体にいいと言われるようになり、何度かチャレンジしましたが、冒頭に記したように、子供の頃に親から「肩まですくんで」と言われ続けていたせいか、半身浴は馴染まず、今でも肩までつかる派です。
ついでに顔をつけて目を温めると、パソコンやスマホで酷使された目の疲れが取れます。
髪は3日に一度ぐらい石鹸シャンプー系で洗いますが、体や顔は洗いません。
そんな生活が10年以上続いています。