プレマシャンティ開発チームの花井良平です。
40数年前の学生の頃、髪は宇宙のエネルギーを受信するアンテナなので長髪ほど受信能力が高い、みたいな話を聞きました。
それで(というわけでもありませんが)一時期、腰まで伸ばしたのですが、はたして宇宙エネルギーをたくさん受信できたのか、実感はありませんでした。
調べてみると、ハワイでは髪に「マナ(神の力)」が宿る、と言われています。
京都の嵯峨野には、「髪は神に通ずる」として、日本で唯一の髪の神社「御髪神社」なるものがあります。
インドのお寺に奉納された髪の毛は、長いものはカツラ用にヨーロッパへ輸出され、短いのはアミノ酸に分解加工されて、そのうち90%が日本に輸出されており、日本で消費されるアミノ酸の80%近くがインドで生産されているそうです。(10年以上前にNHKのニュースで聞いた話)
30年ぐらい前に、福島県の油屋さんに伺ったところ、煎って蒸した胡麻や菜種を入れて玉締め圧搾法で搾るマットは人髪でできていて、中国から仕入れていました。
「髪」を含む故事や諺(ことわざ)、慣用句はたくさんあります。
- 一髪、二化粧、三衣装
- 一髪、千鈞を引く
- 後ろ髪を引かれる
- 女の髪の毛には大象も繋がる
- 女は衣装髪かたち
- 髪の毛を逆立てる
- 髪結い髪結わず
- 髪結いの亭主
- 髪結いの乱れ髪
- 髪を下ろす
- 間、髪を容れず
- 間一髪
- 志は髪の筋
- 白髪は冥土の使い
- 身体髪膚、之れを父母に受く
- 怒髪、冠を衝く
- 怒髪、天を衝く
- 白髪三千丈
18あるうち聞いたことがあるのは6つ、意味がわかるのは4つだけでした。
「髪を下ろす」が「髪を切って仏門に入る」ということも知りませんでしたし、「白髪は冥土の使い」はそのまんまの意味でちょっと寂しいですね。
ちなみに「髪」の語源は、「上の毛」の下略で「かみ」だそうです。
「髪」にまつわる話は、まだまだありそうですが、今年最後のコラムなので、これでおしまいにします。
今年一年おつきあいいただき、誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。