プレマシャンティ開発チームの花井です。
学生時代の昭和52、3年に日本CI協会で開催されていた桜沢里真先生の料理教室「リマ・クッキングアカデミー」(現「リマ・クッキングスクール」)に2年間通いました。
当時、里真先生は70代後半でしたが、とってもチャーミングでお綺麗でした。
料理教室といっても料理の基礎から教えていただけるのではなく、マクロビオティックの陰陽理論に基づいた料理教室なのです。
料理の基本がまったく身に付いていなかったので、里真先生から教わったことを見よう見まねで真似するだけでした。
包丁の持ち方とか切り方とかも知らず、オママゴトのようなものでした。
家で作るのは、陽性で日持ちのするキンピラ牛蒡やヒジキ蓮根、ネギ味噌などを多めに作り、冷蔵庫に入れて少しずついただいていました。
24歳で元CI協会のスタッフと結婚してオーサワジャパンで働くようになってからは、休みの日に天然酵母パンを焼いたり、うどんを打ったりするぐらいで、料理は作らなくなりましたが、2010年に陰陽ライフを起業してからは兼業主夫になり、毎日料理を作るようになりました。
料理を作るようになるとどうなるか?
その時の体調に合った食材を選んだり、味つけをしてしまうので、健康には良いのですが、毎日、お酒が飲めてしまうのです。
女房が料理を作っている頃は、料理によって酒量が変わりましたが、主夫業になってからは毎日安定しています(笑)。
最近、よく作るのは、ゴボウと白滝の炒め煮。
ゴボウはタワシで泥を落としてササガキにし、フライパンに胡麻油を引いてよく炒めます。
ゴボウは陽性といわれますが、陽性が強いだけに陰性も強く、炒める(陽)ことにより、アク(陰)を飛ばすことができます。
炒めながら、陰性なアクの香りが飛んで、陽性な美味しそうな香りになるまで炒め続けるのですが、この時に里真先生から教わった陰陽理論が蘇るのです。
歳のせいか何なのか、陰性なアクの香りもよくわかるようになったし、アクを飛ばしたゴボウの陽性で甘い香りも大好きになりました。
アクが飛んだら白滝を入れてさらに炒め、醤油だけで味付けます。
材料は、ゴボウ、白滝、胡麻油、醤油だけ。
陰性なアクの香りをかぎながら作れる料理はあまりないので、たまに作ると普段使わない臭覚が蘇り、身体が喜んでいるようです。