新聞広告で時々見かける「ミツカン」の「ゼンブスティック」。
キャッチコピーは、「これ1本で、まるごと野菜の栄養を簡単に補えてうれしい!」
種類はコーン、ビーツ、パプリカ、パンプキン、キャロットの5種。
「ゼンブ」のとおり、トウモロコシは芯まで、カボチャは種やワタも丸ごと使っているそうです。
いくらマクロビオティックが「一物全体」といっても、トウモロコシの芯やカボチャの種までは食べませんが、これは究極の一物全体ですね!(本来、食べるべきものかどうかは疑問ですが)
しかも、砂糖不使用、動物性原料不使用、香料着色料不使用と、これまたマクロビオティックの品質基準です。
新聞広告の原材料表示を見ると、酵母エキスも使っていないようですが、産地や農法、遺伝子組み換えの記載がなかったので、ミツカンのホームページで商品の詳細を見ると、原材料の“まるごと野菜”については産地の記載がありました。
【コーン】スイートコーン:タイ
【ビーツ】ビーツ:ポーランド、スイートコーン:タイ
【パプリカ】パプリカ:ベトナムまたはエジプトまたはイタリア、スイートコーン:タイ
【パンプキン】かぼちゃ:タイ、スイートコーン:タイ
【キャロット】にんじん:日本、スイートコーン:タイ
“まるごと野菜”のほとんどが輸入原料であり、マクロビオティックのもう一つの原則である「身土不二」にはこだわっていないようでした。
それにしても、動物性不使用はベジタリアンやヴィーガンなどが世界的にも広まっているので時代の流れなのでしょうが、砂糖不使用や添加物不使用もセットになった大手メーカーの食品を見たのは初めてです。
大手メーカーが、マクロビオティックに少しずつ近づいてくる時代になったのでしょうか?
「ゼンブ」シリーズはスティックだけなのか?とミツカンのホームページを開いてみると、なんとヌードルやソース、野菜ペーストまでシリーズ化されていました。
ヌードルの原材料は黄えんどう豆100%。
ソースはトマトソースとクリームソース。
野菜ペーストはコーン、ビーツ、パプリカ、枝豆、えんどう豆の5種。
時代が変わったとは言え、画期的なことですね。
一物全体の次は身土不二もテーマにしていただきたいものです。