昭和30年代の子供の頃、トイレといえば和式が当たり前でした。
当然、豊橋の実家のトイレも和式でしたが、父親は大をしながら器用に新聞を読んでいました。
トイレで読むことが好きだったのか、それとも便秘症だったのかは知りませんが、5分から10分ぐらい入っていました。
今、真似をしろといわれても3分も保ちません。
そもそも「しゃがむ」習慣がないので、バランスが取りづらいのです。
大正生まれの父親は、軍隊で鍛えられたせいもあるのでしょうが、若い頃に椅子に腰掛ける習慣がなく、トイレ以外でもしゃがんだり立ったりの生活だったので、足腰が強くなったのでしょう。
当時、テレビで見るアメリカのドラマに登場する洋式トイレに憧れたものですが、実際に目にするようになったのはいつ頃からでしょうか?
昭和60年に実家を建て替えた時は、さすがに洋式トイレでしたが、歳を取って足腰が弱くなることを考えてのことだったのでしょう。
昭和54年に結婚して町田市と相模原市の一軒家に住みましたが、いずれも和式トイレでした。
平成2年に柏市に引っ越して洋式トイレになりましたが、4年近く前に転んで大腿骨を折って3ヶ月入院し、退院した時にしゃがむことができなかったので、洋式で助かりました。
医学的には、和式トイレのほうが腹圧がかかり、直腸と肛門の角度が大きくなって排便しやすくなるので便秘になりにくく、おすすめのようです。
ほかに和式トイレのメリットとしては、ウンコチェックが簡単にできることと、検便が取りやすいことが挙げられます。
ウンコチェックといえば、子供の頃、具合が悪くなると、必ず母親のウンコチェックが入りました。
まず、臭い、色、形、量を見た後、割り箸?でウンコをくずして消化状態や寄生虫の有無を見ていました。
和式だから簡単にできたことです。
洋式だと水没してしまうので、ウンコチェックによる健康管理がしづらくなりました。
駅や百貨店では、他人が座った便座に座りたくないとの要望があるせいか和式が残されていることがありますが、たまに使うと足腰が弱くなったことを痛感します。
毎朝のヨガ&ストレッチに加えて、和式トイレスタイルまでしゃがむスクワットを取り入れるといいかもしれませんね。
さっそく今やってみたところ、10回で息が切れてしまいましたが、身体の芯からポカポカ温まりました。
これ、おすすめです。