12月14日、「花王」がニュースリリースで画期的な発表をしました。
『花王株式会社(社長・澤田道隆)パーソナルヘルスケア研究所、生物科学研究所、解析科学研究所は、ヒトの手指には生来、感染症の原因となる菌やウイルスを減少させる機能、すなわちバリア機能が備わっており、風邪やインフルエンザのかかりやすさに関連していることを世界で初めて明らかにしました。
また、手指のバリア機能には個人差があること、さらに、このバリア機能には手汗から分泌される乳酸が寄与していることを解明しました。
これまでの手指衛生の手段である手洗いやアルコール消毒の菌やウイルスの除去・不活化効果は、一過性のものであるのに対して、生来の手指のバリア機能は恒常的であることが特徴的です。
このバリア機能の発見は、生来の手指のバリア機能を高めるという新しい衛生習慣の提案につながるものです。』
花王 | 手指が本来そなえている、感染症に対するバリア機能を発見 (kao.com)
マクロビオティックを始めた学生の頃、長兄から「手のひらには常在菌がいるので、石鹸で洗わない方がいい」と聞かされたことがあり、以来(かどうか、ハッキリとは覚えていませんが)、手も体も石鹸を使わなくなりました。
そのせいか、マクロビオティックの食事のせいか、風邪やインフルエンザにかかりにくくなりました。
今回の花王の発見は、これまで知られていた常在菌の働きだけでなく、手汗から分泌される乳酸によるバリア機能により、菌やウィルスを減少させるという画期的なものです。
このバリア機能があれば、手洗いはしなくてもいいというか、むしろしないほうがいいのかもしれません。(←自己責任でお願いします)
消毒液はウィルスを殺すかもしれませんが、常在菌も殺し、生体機能も殺してしまう「毒」でもあります。
デパートや飲食店の入り口に消毒液が置いてあることが当たり前になり、中には入り口で消毒液を持った係員が半ば強制的に消毒しているところもあります。
個人的には、強制でない限りマスクもしないし消毒液も避けていますが、強制的に吹きかけられた場合は、すぐに拭き取ってしまいます。
実は、この原稿を書いている12月22日にFacebookの友達が、こんな投稿をしていました。
『今年は手洗いが多くなり、石鹸やアルコールで手が荒れるなどしてませんか?
僕の場合はまず手の指の間が荒れて湿疹の様に痒くなり、皮膚科に通っていたのですが、塗った薬のせいか、飲んだそれのせいかわかりませんが、アレルギー反応を起こしてしまい全身に広がってしまいました。
特に手は酷く、今は両手に包帯にグルグル巻かれている状態です。
痒いのと痛いので眠り辛いのですが、薬のアレルギー反応が怖くてつけられません。
今日は別な大きな総合病院へ行って血液検査やアレルギー検査をしたいと思います。』
さっそく、この友達には花王の発表をお伝えしましたが、石鹸はともかく、アルコール消毒液は怖いですね。
それにしても、花王は消毒液も製造しているのに、このような発表をするのは大したものです。
もしかして、バリア機能を高める新商品を開発しているのかもしれません。