ミョウガが美味しい季節になりました。
冷奴にトッピングしたり、素麺の薬味にしたり、そのまま鰹節をかけて副菜にしたりと、脇役なのですが、この季節になくてはならない存在です。
でも、ミョウガをいつから食べ始めたか記憶をたどってみると、子供の頃、愛知県豊橋市の実家では食べた覚えがありません。
上京して学生時代も食べなかったし、結婚してからも子供達と一緒の食卓でミョウガを食べた記憶がありません。
子供達が巣立って、のんびり晩酌ができるようになって初めてミョウガを味わったような気がします。
なので、ミョウガ歴はまだ20年も経っていません。
それでも、この季節になると無性に食べたくなるのです。
同じショウガ科の生姜も、ほぼ毎食すりおろしていただいていますが、ミョウガは別物。
昔からミョウガを食べ過ぎると物忘れがひどくなるといわれていますが、物忘れがあるとすれば、ミョウガのせいではなく、加齢によるものと諦めています。
むしろ、ミョウガをいただくと体験的に身体も脳もシャキッとするようで、調べてみると、栄養学的に物忘れをするような成分は入っておらず、香り成分には集中力を増す効果があるとのことで、納得!
そういえば、東京の地下鉄丸ノ内線に茗荷谷(みょうがだに)という駅がありますが、江戸時代にミョウガが群生していたことが地名の起源のようです。
3世紀に書かれた「魏志倭人伝」にも登場する日本古来の伝統野菜であり、中国では漢方薬として使われてきたらしく、特に口内炎には卓効があるとか。
これまで、ミョウガを手間暇かけて料理したことがなかったのですが、レシピサイトを見ると、いろいろな料理法があるようなので、旬が終わらないうちにチャレンジしてみます。
せっかくなので、少し多めに毎日食べ続けてみて、物忘れがひどくなるか、はたまた集中力が高まるか、併せて人体実験してみることにします。