先日、今年5回目となる「オーガニックライフスタイルEXPO」に行ってきました。
オーガニック食品の生産者や加工業者150社が商品を展示販売するイベントです。
実は、1979年(昭和54年)にオーサワジャパンに入社し、翌年から商品開発の担当となって全国を回りましたが、農産物の栽培方法については、農家や加工業者の言うことを信じるしかなく、何度かだまされたことがあり、信頼できる生産者との出会いを求めて出張を重ねました。
農業のプロでしたら、圃場を見れば無農薬栽培かどうかわかるのかもしれませんが、まったくの素人でしたので農地を見てもさっぱりで、信頼できる生産者を探すしかありませんでした。
当時、農産物や加工食品の栽培方法として使っていた表現を日本CI協会発行の月刊「新しき世界へ」(現「マクロビオティック」)のバックナンバーで確認すると、オーサワジャパンの商品紹介頁には、「自然農法」「無消毒」「無農薬」「無農薬自然農法」「有機農法」「無農薬栽培」「自然農法栽培」「無農薬・無化学肥料」「無農薬・無化学肥料・無除草剤」と様々で、統一されていませんでした。
なかには「無農薬無消毒」なんていうのもありました。
「無農薬有機栽培」が初めて登場したのが、月刊誌の1990年6月号。
その後、「有機栽培」が定着しましたが、「オーガニック」が登場するのはまだまだ先のことです。
ちょうどその頃、米国に輸出する商品に「オーガニック」と表示するためには、日本にオーガニックの認証機関を作って、その認証を受けなくてはいけないというルールになり、自然食品業界の関係者が集まって何度も会合を開き、認証団体を作ろうとの動きになりました。
その結果1993年に設立されたのが「日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA:ジョナ)」です。
今では有機登録認証機関は全国に50以上あり、認証を受けると、商品にこのマークを付けることができます。
今回、「オーガニックライフスタイルEXPO」に行ってみて、有機JAS商品が確実に広がっていることを実感しましたが、もっと注目されて、このマークの付いた商品が増えることを祈っています。