実は、もう40年以上も石鹸を使わない生活をしています。
子供の頃は、風呂に入るたびに濡らしたタオルに石鹸をゴシゴシつけて身体を洗い、髪は石鹸をなすりつけて泡立てて洗っていました。
当時、一回分ずつに個包装された粉末シャンプーが出始めましたが、それを使っていいのは母親だけで、父親や男3兄弟は、皆、石鹸で洗っていました。
その後、液体シャンプーが出回るようになり、昭和40年ぐらいから男もシャンプーを使う時代になったのです。
合成洗剤全盛期でしたので、シャンプーにも何が使われていたのかわかりませんが、まだ環境問題が騒がれる前だったので、そんなことはお構いなしに使っていました。
マクロビオティックを始めた学生の頃、一人暮らしだったので銭湯に通っていましたが、石鹸を使って身体を洗うのはやめてしまいました。
高校時代までと違って体育の授業で身体が汚れることがなくなったことと、動物性を食べなくなって身体が痒くなくなったことが洗わなくなった理由でした。
シャンプーは自然食品店で売られている石鹸シャンプーのようなものを使うようになりました。
昭和54年に24歳で日本CI協会のスタッフだった妻と結婚してしばらくは、ほぼ穀物菜食の生活をしていたため、石鹸シャンプーも要らなくなり、いわゆる「湯シャン」ですませていました。
その後、子供達が小学生に入る頃から炊飯する直前に家庭用精米機で精米して分搗き米を食べるようになり、少しずつ動物性食品も摂るようになると、湯シャンだけでは頭が痒くなり、精米した時に出る糠を布袋に入れ、桶の中でお湯で揉み出した糠汁で洗うようになりました。
一年ぐらい続けましたが、手間がかかって面倒なのと、勤務先のオーサワジャパンで質のいい石鹸シャンプーが入手できるようになり、以来、30年以上、石鹸シャンプーを使い続けています。
髪を洗うのは3日に一回ぐらい、整髪料も使わず、ドライヤーも使わないので、おかげで(かどうかわかりませんが)、まだ髪はあります(笑)。
昔の洗髪方法を調べてみると、江戸時代はフノリや小麦粉、灰汁やお茶を使っていたようですが、そういえば、30年以上前、「ヘルスハイ」という木灰を扱っていたことがありました。
フノリや小麦粉、お茶は試したことがないので、いずれチャレンジしてみます。