11月14日のYAHOOニュースで、欧米で人気の日本食材「セイタン(麩)」を広めた日本人として、マクロビオティック提唱者の桜沢如一先生が紹介されました。
YAHOOニュースは、ほぼ毎日チェックしていますが、マクロビオティックや桜沢如一先生が取り上げられたことは記憶にありません。
日本では「セイタン」というと、桜沢先生が指導して広島の「純正食品マルシマ」が製造販売している小麦蛋白を醤油で煮詰めた商品のことですが、海外では「お麩」のことをセイタンということを知り驚きました。
https://www.binchoutan.com/product/4978326060205.html
しかも、セイタンとは「正しいたんぱく質」であり、桜沢先生が命名して欧米に広めたことも初めて知りました。
マクロビオティックにはまり、純正菜食を徹底していた学生の頃、セイタンは料理せずに手軽に食べられる酒の肴として重宝していました。
今みたいに料理好きではなく、せいぜいリマ・クッキングスクールで習ったキンピラゴボウやヒジキレンコンを作り置きするぐらいだったので、ちょっと肉のような食感のセイタンはなくてはならない常備品でした。
ただ、今回話題になったセイタンは、そのセイタンではなく、お麩。
学生の頃、マクロビオティック料理で一番のご馳走だった「コーフーカツ」は、生の小麦グルテン、もしくは粉末のグルテン粉をこねたものを、蒸して、揚げて、下味をつけて、パン粉をつけてまた揚げる、と大変な作業になり、一人暮らしの学生にはなかなか手作りできないので、料理教室や日本CI協会のパーティーでいただくのがとても楽しみでした。
ただ、これも手間がかかるため、CIのまかないでは車麩のカツがよく出され、コーフーカツ以上に好評でした。
車麩を戻して下味を付け、一口大にちぎってパン粉をまぶし、揚げるだけ。
上手な先生が作ると見た目は牡蠣フライで、味はコーフーカツよりもコクがあって美味しく、大好物でした。
結婚してからも、女房に車麩カツをよく作ってもらいましたが、ビールが進むご馳走料理でした。
そんなお麩が欧米で人気が高く、それを広めた桜沢先生が注目されるのは嬉しいことですね。
※お麩にまつわる裏話。今でこそ小麦グルテンの製造メーカーは、小麦グルテンを目的に製造しますが、当初はデンプン糊用に小麦デンプンを作るのが目的で、グルテンは副産物だったそうです。