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Web・多事争論@中川信男

イタリアのコンテストで3位入賞です

投稿日: 2018年1月23日 更新日:

ジェラートのお店をスタートして、まだ9ヶ月。

昨年は、店をスタートする前にジェラートをコンテストに出品して残念ながら落選しましたが、完全にプロとなった今年もチャレンジにやってきたのです。

 

イタリアジェラート協会(SIGA)が毎年1回、ここイタリア・リミニで開催する世界最大、世界最難関のジェラートコンテストです。

 

 

 

今年も去年も、私の出品は動物性素材を一切含まないジェラートのみ。

昨年までは、ミルクや生クリームを大量に使ったジェラートや、ソルベ類ばかりが混ざって出品されていたので、動物性素材や糖だけに依存せず、クリーミーで強い味を出すことはなかなか難しく、どうしたらソルベではない動物性素材ゼロジェラートが入賞可能かを考えてきました。

今年に入ってから、ソルベ(シャーベット)のコンテストが新しくスタートするという情報を確認、ソルベならもともと動物性素材は一切使わないジェラートのカテゴリですから、この枠なら入賞を狙えるぞ、と勇んで出品しました。

果汁と糖、水だけで作るソルベですから、素材の良さとバランスが重要になります。ここは、オーガニックの仕事を18年もやっている私ですから、ジェラート作りが1年未満だとしても、十分世界を相手にできます。

国産の糖、国産の素材、そしてイタリア由来のオーガニック素材。水にも特殊な工夫を加え、こちらに来てから製造します。あとで水を持ってくるのを忘れたことを思い出してしまい、水はこちらの硬水で仕込みました。

 

 

そして、いよいよ審査の日。

イタリアはもとより、世界中のジェラテリアの一流職人さんが自信満々で出品するコンテストですから、強豪揃いです。しかも、イタリア国内の出品者は、自分の環境で製造することができるわけですが、私は完全にアウェイ。製造機を提供してくださるカルピジャーニ(世界最大のジェラート製造機メーカー)さんとの時間調整がうまく通っておらず、製造可能な場所を巡って直前まで右往左往しましたが、なんとか作り終えて提出。

 

4人のイタリアジェラート協会の厳しい審査員が、全てのジェラートを「味、見た目、テクスチャー」の3つの観点から審査していきます。何でできてるか、名前はなにか、などの情報は審査員には一切知らされず、単にランダムに番号が振られているだけです。私のジェラートには笹の葉をわざとはみ出すように配置していたので、自分の審査の様子がはっきりわかりました。

 

私のジェラートを食べる審査員(動画)
https://photos.app.goo.gl/U4C5AhlVDZvXBtzu1

全ての審査が終わり、結果発表を待っていると、またジェラートが出てきて、審査員が食べていきます。全てイタリア語でのやりとりなので、なぜそうなっているかわかりませんでしたが、聞けば3位決定戦とのこと。そこでまた私のジェラートが出てきていたので、この時点で3位か4位なんだろう、ということはなんとなくわかるのですが、確信がもてず、画面に名前が出るまではドキドキしました。さらに、1位と2位も同点決定戦が行われていたようで、審査員は感度マックスで評価をしていたことになります。

ということで、おかげさまで私の出品したジェラートは、世界第三位の名誉をいただくことができました。他の入賞はすべてイタリア人ばかりで、聞いていると、過去この協会のコンテストで、大手企業でない完全に個人ベースの日本人のジェラート職人がトップ3に入ったことは過去2回しかない、とのこと。私は3人目のようです。

※こちらの方は、カルピジャーニ会長アンドレア・コッキ氏

大手さんのような立派な研究室や分析機器、たくさんの開発スタッフは何もなく、合成フレーバーや食品添加物の自社開発などもできない(私はそんなことは絶対にしません)で、ただ素材の組み合わせとパッションだけで入賞できた意義は大きいと考えています。

 

ということで、プレマのオールナチュラルメソッドは、こういうところでも客観的に価値があると評価された、とっても嬉しい出来事になりました。

しばらくイタリアで勉強を続け、その後息子が日本舞踊をベルリンで発表するのを見てから、帰国の途につきます。

 

今回、現地での慣れない機械での製造を手伝っていただいた東京・祐天寺の有名ジェラート店・アクオリーナのジェラティエーレ茂垣さん、
http://www.acquolina.jp/

また、私がジェラートを作ると言い始めたときから、ずっとお付き合いいただいているカルピジャーニ・ジャパンの酒見さん、

お二人の無私のご協力がなければこの入賞はありませんでした。

 

この場を借りて御礼申し上げます。

この記事を書いた人

プレマ株式会社 代表取締役
ビーガンジェラートマエストロ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

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プレマルシェ・ジェラテリア公式HP

年齢・立場に関係なく新しいことにチャレンジし続ける弊社代表中川信男が一昨年から挑戦してきたのは、乳化剤不使用をはじめとするオールナチュラルメソッドや、動物性素材一切不使用のジェラート。ミルクや添加物が当たり前のジェラートの世界的なコンテストで、その味が世界に認められました。

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イタリアのコンテストで3位入賞です

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。

岸江治次

岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

山崎美穂

山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

上ヶ谷友理

上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

寺嶋康浩

寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

電磁波環境測定士協会理事長。電磁波対策だけしかしない第二種電気工事士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

坂井歩

坂井歩 (さかい あゆみ)

ひとたびハマると、どっぷり浸かってしまう根っからのオタク気質。恐竜、日本史、きのこ、首都、絵本、百人一首……子どもの成長にともない、その無駄な知識をひけらかしては喜ぶ毎日。

西村初美

西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。普段はおっとり型なのに、考えるより先に見切り発車で行動してしまい後から困ることも多々。犬と中学生との二人と一匹暮らし。

中川愛

中川愛 (なかがわあい)

1996年、インド生まれ。帰国後は男の子と外を駆け回る活発な幼少期を過ごす。小学4年から中学までをかつやま子どもの村小中学校で、高校はきのくに国際高等専修学校で充実した学校生活を送る。立命館大学を卒業後、母校のかつやま子どもの村小中学校で教員を務め、2022年プレマ株式会社に入社。

望月索

望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。

内田光香

内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

十二村英里

十二村英里 (じゅうにむらえり)

プレマルシェ・スタジオ中目黒でイベント運営や展示販売などを担当。2021年に待望の第一子を妊娠し、翌年に無事出産。新米ママとして育児と仕事に奮闘する日々。

鈴木 啓子

鈴木 啓子 (すずき けいこ)

現代の忙しい女性たちに、米ぬかと大豆の自社製品を使った簡単で美味しいレシピや食材をまるごと食べる一物全体の大切さをイベントや講座で伝えています。

松本春菜

松本春菜 (まつもとはるな)

ジェンダーフリーの長男と、ラガーマンの次男を育てる2児のシングルマザー。子どもたちも大きくなり、子育てに余裕が出てきたのでいろいろなことに興味津々。

堂尻友子

堂尻友子 (どうじり ゆうこ)

自然への畏敬の念と自然食品への関心を深める。システム管理会社勤務を経て、現在2児の母。プレマシャンティのデータ&家電担当。

城島淳子

城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。