プレマシャンティ伝承なたね油は、「足していく」のが一番お勧めです。
なたね油のにおいは独特なので揚げものをしようとすると、台所に充満するにおいに驚く方が多くいらっしゃいます。
けれども食べてみると、いつもと違う揚げものの味がするともう一度驚かれる方が大半です。
口についた油をなめて、「あれ?この油、美味しい」と気がつかれる方もいらっしゃいます。
はじめて使うときは、まず加熱してにおいを飛ばしてください。
そしてジャガイモやサツマイモ、カボチャのスライスしたものを、ころもをつけずにさっと素揚げします。
野菜を素揚げすると、野菜となたね油自体が持っている甘みが調和して、なんともいえない旨みがあります。
コロッケや串カツなどのパン粉をまぶして揚げるものは、2回目以降の油で揚げると美味しいです。
使い終わった油は、揚げカスを取り除いておけば、使う都度濾過しなくても汚れが自然に沈殿していきます。
また何度も使った揚げ油は、そのまま炒め油にして最後まで使い切ってください。
このなたね油は、最後まで使い切ることができる数少ない油のひとつです。
人によって感じ方は違うかもしれませんが、なたね油は確かに独特のにおいがあるものの、
食材にはそのにおいがつかないでカラッと仕上がります。
そしてこの油の持つ旨みが、野菜の持っている旨みを引き出すから、シンプルで旨い料理に仕上がります。
また新しい油は、かけ油としても最高です。
ドレッシングの油としてや、野菜の蒸し炒めに仕上げのかけ油として、加熱しないでほんの少し使ってもうま味があります。
オリーブオイルと似た使い方ですが、オリーブオイルのような自己主張がありません。
動物性の食材、例えばとんかつとか牛とか卵とか、そういうものには、なたね油は重宝します。
動物臭さが強い食材は、多めに菜種を混ぜるのがお勧めです。