微量でも発がん性物質を摂取しますか?
ちょっと木目や木のシミがあっても
安全な物を使いますか?
TOMATO畑の創業者である田中栄二氏。
20数年前、奥様が乳ガンを発症し、
手術をするも転移が発覚。
余命宣告受け、自宅療養中に
知人に教わった無農薬野菜を中心とした
食事療法によって
ガン細胞が消えた経緯がありました。
先進医療で治すことができないのに
食べ物で治すことができたということが
信じられない思いでしたが、
食べ物には微量ながら農薬という
「発がん性物質」が含まれているという
事実を知るきっかけとなりました。
仕事としていた木製食器づくりも
漂白剤や防腐・防虫目的の溶液に漬ける工程は
「これも危険な薬剤ではないか?」
と疑問を感じるようになりました。
奥様の件があってから、
このままではいけないとすべてを清算。
国産の原木にも農薬や化学物質の
不安があったので、原生林(原木)を
求めて単身で中国へ渡りました。
中国産は不信な方も多いかと思いますが、
実は、広大過ぎて電車も通らない、
車も通れないところもあり、
手付かず状態の原生林があります。
その木材を使い、薬剤を使用せず、
沸騰した湯で殺菌したり、
木の独特のシミなどは消さずに
食器を作ります。
乾燥に1年を費やし、手作業のため、
1日に作れる数も決まっていたり
さらに漆を塗って乾かしてまた塗って・・・
安全な食器というのは
ここまで徹底しないとできないのです。
通常、ここまで手間がかかっているなら
それなりに見合った販売価格を設定されますが
「高級な工芸品を売りたい訳ではない。
家族全員が日常使える
手頃な価格にしないと意味がない」と。
無農薬野菜とい、安全な食べ物をつくってくれた
生産者達に救われました。
だからこそ、自分がつくる食器も
安全でなければならない。