プレマシャンティ開発チームの横山です。
食品の展示会が、年間どのくらい開催されているかご存知ですか?
全国的に、広く告知される展示会。
関係者だけに告知される展示会。
地域の人たちだけに告知される展示会。
展示会にもいろいろな種類があるようで、
正直なところ、私も正確な数字は知りません。
手元に届くご招待やご案内、食品展示会の案内一覧(!)から
恐らく毎週10~20の展示会があるのではと推測しています。
普段 目に留まるのは、有機食品や地域単位の展示会。
ひとつのテーマのもとに、多くの生産者が集う場は、
「はじめまして」のご挨拶をするのにも、
関わるひとたちの空気を感じるのにも、
そして何かを探すのにも、最適な場所です。
地域単位の展示会には、自然農や「無添加」「手づくり」など
出展者個別のテーマを持って、紛れていたりします。
こういった展示会でご縁を得た商品が、プレマでも順番に動き出します。
さて、閑話休題。
昨年、展示会に参加しました。
国際食品素材/添加物展 という展示会です。
「あるがまま」や「自然」をテーマで進んできたプレマシャンティには、
機能性食品や食品添加物とは、ご縁がありませんでした。
とはいえ、知らないでは済ませられない分野でもあります。
何故なら、食品添加物には分類されない「添加物」
というものが存在するからです。
その代表が「酵母エキス」です。
今まで「酵母エキス」とひとくくりにしてきましたが、
酵母エキスは1種類ではないんですね。
肉の風味を引き立てる酵母エキス。
塩味をまろやかにする酵母エキス。
甘みを引き立てる酵母エキス。
野菜の風味を増す酵母エキス。
などなどなど・・・・
その種類の豊富さには、驚きました。
ひとつのブースに、最低でも10種類くらい。
更に「新商品」と銘打った「ナチュラル」な商品があったりと、
いやはや、脱帽です。
「私たちの味覚は強い味に弱く、騙されやすい。」
どうやら、実験を重ね証明されている事実らしいのですが、
「騙される」=「美味しいと感じる」=「常用する」の連鎖は、
売れ行きを左右する根幹のようで、出展者も来場者も、
「大手食品会社」が少なくありませんでした。
「風味」を加える酵母エキスを使わなくても、食品は作れます。
けれども恐らく、スピードを要求される時代にあって、
より結果の出やすい「添加物」が普及するのは、
なんら驚きではないのかもしれません。
プレマシャンティは、自然と向き合っています。
収穫時期や場所による味の違いを、当然と捉えて、
商品の設計をしていますが、これも少量だから出来ること。
「食品添加物」でない添加物の展示ブースで、
積極的に商談をしていた方々はどこも、何千何万という商品を
分単位で製造している大手食品企業でした。
加速する一方の世間に追い立てられず、
大量消費に巻き込まれないモノづくりには、
添加物は本来無縁の代物です。
役割分担ではないですが、「自然な」添加物とは
可能な限り無縁で居ようと心に決めた一日でした。
しかし・・・
人間って、本当に抜け道を探すのが上手ですね。
添加物なのに、添加物じゃないって何なんだろう。