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自然治癒力を持つ小宇宙人体と歯

歯から全身。全身から歯噛み合わせと身体の歪みを診る歯科医で整体師のお話

ケテル齒科醫院 院長
歯科医師・整体師
日本抗加齢医学会 専門医
国際個別化医療学会 認定医 
杏林予防医学
細胞環境デザイン学 認定医
足指インストラクター
分子整合医学美容食育協会 医療顧問

田中 利尚 (たなか としなお)

東京都練馬区出身。小学校は水泳と剣道、中学校はサッカー、高校は自転車で北海道や四国まで一人旅、大学で少林寺拳法。
小児喘息や膝を壊したときに、医療不信に陥った経験を活かし、今に至る。
「本当に治る治療」を目指し統合医療を提供。健康は歯からを確信している。
ケテル齒科醫院
〒106-0031東京都港区西麻布4-22-10プレステージ西麻布3F
03-3486-0648 完全予約制・月曜休診 http://keterushika.jp

【Vol.66】虫歯から始まる全身の病気

投稿日:

知られざる歯の話
 今回は「虫歯から始まる全身の病気」という本のご紹介をしながら、口腔環境についてお話し致します。この本は1920年代アメリカの歯科医師ウェストン・プライス博士の25年にもわたる研究の成果が包み隠されていたことを知った、のちの歯科医師ジョージ・E・マイニー先生が奮起し自費出版されたものです。その日本語版を私の恩師である歯科医師片山恒夫先生が監修された本でもあります。この本には「隠されてきた歯原病の実態」というサブタイトルがついています。実は今でもごく僅かな人にしか知られていない歯科根管治療後の話を記したものです。

感染の原因は歯にあった?
 まず初めに、身体の外と中の境界線についてお話しします。外界と接する大部分を占める皮膚では、角化した角質により内部が守られているので、例えば砂遊びをしても皮膚に傷が無い限り皮膚から感染することはあまりありません。これは皮膚がバリアーの役目をしていて、マクロな意味での身体の外と中は行き来が出来ないようになっているからなのです。また粘膜で覆われている口腔内では歯はエナメル質という硬い組織によりマクロな意味でのバリアーがなされています。(ミクロな意味ではエナメル質も液体の移動が可能な程度の透過性を持ち、砂糖の摂取により細菌が体内に引き込まれるのです。)
 しかし虫歯になり神経の管の末端が入り込んでいる象牙質が露出すると、お口の中の細菌が容易に身体の中へ入っていってしまう環境が出来上がってしまいます。その状態は怪我をして皮膚から骨が見えているのと同じようなものなのです。その傷の中に砂遊びをして砂が入ってしまう状態と一緒なのです。これは感染に最大限の注意を払わなければならないということを意味しています。また、歯は歯茎から顔を出していますが、歯茎に炎症が起きるとそこからも感染し易くなります。歯を磨いていて出血するということはそういう状態で、細菌感染を引き起こし、そのまま放置すると細菌は血管の中に入り全身を巡ることになります。最近の研究では動脈硬化の血管の肥厚した部分に口腔内の細菌が付着していることや、腎臓や心臓にも口腔内の細菌が感染していることがわかってきています。プライス博士は、感染がおこると血中のカルシウム濃度や尿酸値、血糖値、その他の値が変化すると、記しています。リウマチや慢性の関節炎で杖を使わなければ生活できなかった人の感染源である歯の根を抜くと、関節炎が治り杖の使用なしで歩けるようになったとも記されています。
 すべてではないかもしれませんが、これらのことからも原因不明の病気の中には、「実は歯が原因だった」ということもあるかもしれません。

歯を大切にする意味
 歯は髪の毛1本をも識別できる程のとても繊細な感覚器官です。歯を触ったり、削ったりすることや治療で痛みを伴うことは多くの人にとっては不快なので歯科治療は敬遠されがちです。また意識のある中で、自分では見ることの出来ない身体の内部を他人に見せ、口を開いているという無防備な状態で身を委ねることは、自らの心のバリアーを取り去るための医患の信頼関係が必要なのです。
 ヒトは、歯は身体の中で一番触られたくない部分、言い換えると一番大切な部分だということを本能的に知っているのです。だからこそ一生自分の歯で美味しいものを美味しく頂けるよう普段から歯科を含む身体のメインテナンス、心のメインテナンスをし、健康に留意していきたいものです。


田中 利尚

田中 利尚氏
歯科医師・整体師
日本抗加齢医学界専門医
国際統合医学界認定医
「咬合(かみあわせ)を制する者は歯科をも制す」という、歯科医学の見落とされている最も大切な力学的調和という根本理論に触れ、かみあわせを追求。しかし身体が変位していると良いかみ合わせを構築できないところに西洋医学の限界を感じ統合医療を目指し東洋医学(整体)を勉強。
顎が痛い、お口が開かない、首肩の凝り、腰痛、うつ病までを含む顎関節症の治療にも取り組んでいる。
「健康は歯から」を確信している。

- 自然治癒力を持つ小宇宙人体と歯 - 2013年3月発刊 Vol.66

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