形を変えながらめぐる
湖面に石を投げ入れると石が落ちた中心から水面には波紋が均等に広がっていきます。
投げ入れる石の大きさや重さによって、その波紋の大きさや周期は変わります。
また、その波紋は壁に当たると反射屈折して角度を変えていきます。
水は高いところから低いところへと流れ、障害物に当たると、
それを回りながら位置エネルギーが無くなるところまで流れ続けます。
濃度の濃いものを薄めることもでき、煮詰めれば濃くすることもできます。
氷点下では凍って個体となり、沸騰させると気化して水蒸気となります。
このように水は多様に変化し、恵みを与え生きて行くのに何より不可欠でありながら、
時として自然の災害を引き起こし甚大な被害をもたらす
大きな力となってしまうこともあります。
水の柔軟性は人の行動にもたとえることができるように感じます。
マザーテレサやガンジーのように何かを唱え、自ら行動し実践し続けると、
それが回りの人の心に染み込み、浸透し、その人の意識を作り、原動力となります。
それが人から人へと拡散されていきます。
その思想が行き届くところまでいき民衆の声となり、社会が変わっていきます。
今までの常識を覆すような極端な考え方は、時として万人には伝わりにくいことも多く、
その考えをかみ砕き薄めて表現できると、一つひとつの思いは伝わっていきますし、
伝え方や表現の仕方次第で形になったり、無になったりします。
地球上では、陸と海は3:7の比率で存在しています。
また、成人の身体の成分の60%は水分といわれていますから、
地球とヒトの身体はこのように同調し、相似の関係を保っています。
私は以前から、この通信で「自然治癒力を持つ小宇宙人体と歯」という題目で
原稿を書かせていただいていますが、これもまた、「小宇宙=人体」という所以なのです。
再び「ナラティブ」の時代へ
様々なことが明らかになってきている世の中ですが、
今、科学で解明されているものは全体の1%に満たないのです。
残りの99%は解明されていません。
医学は科学の世界ですが、エビデンスというベースの科学を作るのは、
最初はナラティブがベースの医療なのです。
エビデンスベースは1990年頃から提唱され科学的根拠のない医療行為を
できる限り少なくし、より多くの人にとって役に立つ医療を目指してきました。
しかし、医療者が最善の方法を考えて良かれと思う治療でも、患者さんの満足度は低く、
しかも、コミュニケーションがスムーズに行われないこともあります。
物語を語るようなナラティブは、そうした状況を改善し、
患者さんの満足度が高く注目され始めています。
ヒトの多様性や食品の氾濫、電磁波などの電気的な環境、生活習慣の変化等、
次々に新しい環境が作られると、今までの科学には当てはまらない病が
出てきているのも事実です。
咬み合わせが悪い状態になると頭痛や首肩の凝り、腰痛、膝痛、ホルモンの変化、
視力や聴力の左右差、身体の重心バランスの変化など沢山の障害が生まれます。
また、歯の根の中の感染や歯周病などの感染は、感染源の細菌が血液中を巡り
全身へ飛火していて、心臓の弁や腎臓、動脈硬化のプラークの肥厚部分にも
細菌が付着していることがわかっています。
その炎症は糖尿病を惹起(じゃき)させ、カルシウム成分や尿酸値など、
血液の性質も変化させ、リウマチなども歯が原因のものもあることがわかっています。
ご存じでしょうか。
動物は歯が無くなると死んでしまいます。
野生の動物の世界では食べること=生きること。
彼らに寿命というものは存在しません。
そして、ヒトも動物です。
人間だけが知恵や道具や薬を使い歯が無くなっても大丈夫なように生活しているのです。
生き物の命を奪うほどの意味のある歯。
もしも、抜かなければいけなくなったなら、何故抜かなければいけなくなったのかを解明し
改善を図らなければ、同じ事を繰り返してしまいます。
一本一本の歯を大切に生きていかなくてはいけません。
ケテル齒科醫院 院長
歯科医師・整体師
日本抗加齢医学会専門医
国際統合医学会認定医
ドライマウス研究会認定医
足指インストラクター
田中 利尚
(たなか としなお)
東京都練馬区出身。小学校は水泳と剣道、中学校はサッカー、
高校は自転車で北海道や四国まで一人旅、大学で少林寺拳法。
小児喘息や膝を壊したときに、医療不信に陥った経験を活かし、今に至る。
「本当に治る治療」を目指し統合医療を提供。
健康は歯からを確信している。
ケテル齒科醫院東京都港区西麻布4-22-10プレステージ西麻布3F
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