サンラメラ、ほんとうにひどいんです。
まさか、こんなに欠点だらけとは・・・・
冬はとても寒くなる、京都太秦(創業地)の私のデスク。
下はコンクリート、しかももう築60年以上は経過していると思うので、
とても空気暖房では暖かくなりません。
一度、サンラメラに慣れてしまった生活をした人はご理解いただけると思いますが、
エアコンやファンヒーターでは空気が「からから」になってしまうだけではなく、
暖かい風が直接肌に触れるとカッサカサになってしまう苦痛を感じますよね。
ホテルや旅館などに泊まろうものなら、もうそれは拷問のように感じてしまい、
肌も喉、鼻の粘膜もズタボロ。
オイルヒーターでは遠赤外線特有の暖かさを感じることがなく、
サンラメラ以外で「遠赤外線暖房」を謳っているヒーターのパワーを感じない
中途半端な生ぬるさにイライラしてみたり。
よく、あんなひどい環境で冬を過ごしていたなと思うわけです。
日本の冬の室内環境って、ひどすぎると思います。
サンラメラが来ると、もう全てが一変してしまい、
価値観そのものが変わってしまいます。
そんな、プレマの宗教である「サンラメラ教」の原理主義的主張ともいえる
「サンラメラこそ、冬の太陽だ、人生だ、豊かさだ!」という教えに触れてしまうと
『サンラメラが故障したら、どうやって生きていったらいいんだ!』という
憤りとも、失望とも言えない、神様から見放されたような気分になるのです。
かくいう、私の足下のサンラメラはもう11年目。
名前は「らめらくん」です。
なんで、11年間と分かったかって?
裏側に、ロット番号があり、販売元のアイエフに確認すると
何年前の製品か、すぐに分かってしまうのです・・・・
そんな、考えたくもない、激寒の中でのサンラメラの故障ですが、
私は自宅や会社、別荘、経営している小規模旅館も含めて20台以上の
サンラメラを所有していますが、1回も壊れたことがありません。
ただ一度だけ、今は高校3年生の息子がまだ小学生だった頃、
部屋を走り回って1200型を激しく転倒させ、
サンラメラの心臓そのものであるセラミックパネルが割れたことが
ありました。
このときは、私もまだ若かったこともあって、
「これ、いくらするのか知ってるのか!」と言いながら、
息子の尻を叩きました。
今は、もう50歳前になって、なんであんなに激しく叱ったのか
恥ずかしい次第ですが、あとにも先にも、セラミックパネルが割れた以外の
トラブルは一度もありませんでした。
そんな、信者を裏切らない私の愛しい「らめらくん」が、ジージー音を立てていて、
時間が経過する毎に暖かさが弱まっていきます・・・
同じくサンラメラ信者のあなたなら、きっと私の心が120%分かるはず、
心細く、悲しくてなんとも言えない気持ちになってくるのです。
「どうやってこの先、生きていったらいいのか!」
「サンラメラは人生だって、何万回も言ってきたのに!!!」
早速、懇意にしている2代目松尾社長にメールをしますと
「ロット番号からいって、11年前の製品ですね」とお返事。
長女が21歳になっているのですから、もうそれくらいは経つのでしょう。
サンラメラの取扱を始めてからはもっと時間が経ちますが、
らめらくん@京都太秦は、ジージー音を発して数日後、そのままぬくもりを
失ってしまいました。
こんなに生き物のような、人の心と体をつかんで離さない暖房機があること
自体が、サンラメラの究極の欠点です。
しかし!
生き物なら、ぬくもりを失えばもう終わりですが、
らめらくんは違います。
サンラメラにしかない、遠赤外線だけを強く放射するセラミックパネルと
電気系の結合箇所はとても繊細に作られており、その部分が劣化してくると
このような現象が起きているにすぎないのです。
他の暖房機なら、もうこうなるとお手上げですが、なんと修理可能です。
無料保証の5年は経過していましたが、多少の費用でまた元のように
復活できるのは、サンラメラのよい点でもあります。
そもそも、私が所有しているサンラメラは、弊社独自の返品保証で
「こんなのいらんわ!」と追い返されてきた、愛しい子ばかりです。
そのまま私が引き取って愛用しているわけですが、11年間も何事もなく
元気に暖かさをとどけてくれたという事実だけが残ります。
考えてもみてください。
給湯器にしても、トイレにしても、エアコンにしても、11年も経てば
もう基本的に修理不能、買い換え時期です。
基本的な技術を何も変えなくても、最初から理想的な状態になっている
サンラメラだからこそ、最新じゃないと電気代が高いとか、
最新じゃないと機能が劣るとか、そういうことが全くないのです。
こんなものは世の中にそうあるものではありません。
子の代、孫の代までといえば大げさ過ぎますが、
少なくとも成人した娘もまた、サンラメラ教の信者となってしまい、
「エアコンはかなんわー」というLineが届くような、
理想的な信者となりました。