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裏話編 料理人がみる世界

工房訪問 ~ 野菜ブイヨン

投稿日: 2018年2月2日 更新日:

プレマシャンティチーム 横山です。
1月最後の日。
雪の残る工房で、2回目の野菜ブイヨンづくりの立会いです。

野菜ブイヨンは、原料が工房に入ってから、箱詰めされてお手元に届くまでのかたちになるのに4日間かかります。
今日はそのうちの2日目、「調合」を学びにきました。

教えて頂いた全ての工程を、わたしが見てきたようにお伝えできると最善とわかりつつ。
作り方や道具・設備には、それぞれの工房の工夫が積み重なった秘密や鍵が随所に隠れています。
そのため工房からお許しを頂いた範囲でのご紹介とご説明になりますこと、ご容赦ください。

野菜ブイヨンづくりは、素地の仕込みから始まります。

ブイヨンは、もちろん液体です。だって、スープですから。
何を云っているの?と云われそうですが、この液体のブイヨンをどうやって固形?乾燥形?にするかがご存知ですか?

良く知られているのが、スプレードライ。
霧状にした液体を、熱風が渦巻く装置の中で乾燥させるというもの。
フリーズドライというのもありますね。
瞬間冷凍したあと真空にして水分を飛ばします。

野菜ブイヨンはこのどちらでもなく、ブイヨンを素材に染みこませて熱風で乾燥させます。
「素材」が何かに興味をお持ちの方は、野菜ブイヨンの原材料をみてください。
一番最初にきているものが、その”素材”です。

 

 

液体の原料と”素材”を切り混ぜるようにしてなじませた後に、乾燥させてふるいにかけます。
大きな塊は取り分けてつぶしてから、更にふるいにかけたものがこの上の粉です。
野菜ブイヨンの味のカギは、これ。この状態でもうほとんど「出来上がり」なのです。

ですが。。。ここから場所を変えて、調合へ。
セロリシードや黒胡椒など、味を”仕上げる”素材とあわせます。

原材料は、材料の重量が大きい順に書くのがルール。
重量順ですから、比重が軽いものはとっても量がおおくなります。

頭ではわかっていても、調合の材料が全部パレットに並んでいるのをみると驚きます。

向かって左側のパレット(青い台)が先ほど作った野菜ブイヨンの素。
右側がこれから調合する粉状の材料。

粉上状の材料の中で一番場所を占めているのは、玉ねぎパウダーが入った袋で、これがブイヨンの素と同じくらいたくさんあるんです。
写真の中に写りきってないのがとても残念!

「味はさっきつくったブイヨンのもとで、もうほぼできているんですよ。」
だったらどうして、玉ねぎをこんなにたくさん加えるんでしょうか?

玉ねぎは、甘みです。
同じ甘みでも、舌でわかるかわからないかの穏やかで、柔らかな甘みです。
ブイヨンを少量使うだけでも、奥の方にしっかりとした味が残るのは、この玉ねぎパウダーの力もあります。

香辛料たちは、瞬間にうま味を感じさせるため。玉ねぎパウダーは、あと引く味の印象をつくるため。
これも中心にある「野菜ブイヨンのもと」が、ほぼ完成した状態にあるから出来る味の調合です。

10キロずつに小分けされた調合後の野菜ブイヨンは、翌日まで熟成してから小さな袋に小分けします。

野菜ブイヨンの調合にかかった時間は、ほんの15分でした。
あまりにも短くて驚くかもしれませんが、お料理を職業にするひとたちはよく「仕込み7割」といいます。
このブイヨンづくりもまた、仕込み7割だなあと実感できる作り方です。
しっかりと仕込みをされたうえで出来上がった野菜ブイヨンは、どなたのお料理の「仕込み」にも使っていただける骨のある子たちだと、今回あらためて実感して帰ってきました。

さて、次は何をお願いしましょうか~~~~♪
アイデアが更にひろがりました!

 

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。

岸江治次

岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

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山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

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上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

寺嶋康浩

寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

電磁波環境測定士協会理事長。電磁波対策だけしかしない第二種電気工事士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

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坂井歩 (さかい あゆみ)

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西村初美

西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。普段はおっとり型なのに、考えるより先に見切り発車で行動してしまい後から困ることも多々。犬と中学生との二人と一匹暮らし。

中川愛

中川愛 (なかがわあい)

1996年、インド生まれ。帰国後は男の子と外を駆け回る活発な幼少期を過ごす。小学4年から中学までをかつやま子どもの村小中学校で、高校はきのくに国際高等専修学校で充実した学校生活を送る。立命館大学を卒業後、母校のかつやま子どもの村小中学校で教員を務め、2022年プレマ株式会社に入社。

望月索

望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。

内田光香

内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

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十二村英里 (じゅうにむらえり)

プレマルシェ・スタジオ中目黒でイベント運営や展示販売などを担当。2021年に待望の第一子を妊娠し、翌年に無事出産。新米ママとして育児と仕事に奮闘する日々。

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鈴木 啓子 (すずき けいこ)

現代の忙しい女性たちに、米ぬかと大豆の自社製品を使った簡単で美味しいレシピや食材をまるごと食べる一物全体の大切さをイベントや講座で伝えています。

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松本春菜 (まつもとはるな)

ジェンダーフリーの長男と、ラガーマンの次男を育てる2児のシングルマザー。子どもたちも大きくなり、子育てに余裕が出てきたのでいろいろなことに興味津々。

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堂尻友子 (どうじり ゆうこ)

自然への畏敬の念と自然食品への関心を深める。システム管理会社勤務を経て、現在2児の母。プレマシャンティのデータ&家電担当。

城島淳子

城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。