すべての始まりは、三日後が母親の四十九日だという、今年2017年1月18日の深夜でした。
某所でビール、日本酒、ウィスキーをチャンポンでしこたま飲み、酔っ払って、駅の階段を踏み外して転げ落ちてしまいました。立とうとするのですが、左足は全くいうことを聞かず、まるでコンニャクのようでした。何回かチャレンジするうちに、これは折れているのだと気づき、諦めて駅員さんに手を振って、救急車を呼んでいただきました。
救急搬送された総合病院であれこれ検査を受けた翌朝、主治医から「大腿骨頸部骨折のため、人工股関節を入れることになりました」と、人生初の手術の宣告を受けました。
「ついては、輸血が必要なので、日本赤十字社の血液でよければすぐに手術できますが、感染症などのリスクを避けるために自己血を取る場合は、一週間あけて400㏄を2回貯血し、その一週間後に手術になります。どちらを希望しますか?」と聞かれ、「感染症云々と言われたら、自己血にするでしょ!」と即答したところ、手術は半月後の2月3日に決まったのです。
手術宣告のショックが冷めやらぬうちに、朝食の時間です。人生初の入院生活の第1回目の朝食は、袋に入った食パンとジャム、牛乳、サラダ・・・。当然といえば当然かもしれませんが、私の眼には、食事で健康維持・増進することは全然考えられていない献立でした。
仕方がないので、食パンとジャム、牛乳はパスして、いつもバッグに常備している「梅肉エキス入り ねり梅」を野菜にかけていただきました。
栄養士さんに事情を説明して、翌朝から朝食は断り、持ち込み許可をいただいて、家から「玄米葛粥」と「小豆入り玄米葛粥」を持ってきてもらうことにしました。
まさか陰陽ライフのオリジナル商品が、こんなところで役立つとは!全くの想定外でしたが、これで何とか健康維持はできそうです。