お盆が過ぎて少し涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続いています。
先日、空き家になった愛知県の実家の片付けに兄と一緒に帰省した際、お手伝いしていただいた農家の方いわく、
「春先の汗は目に沁みるけど、真夏の汗は目に沁みない。」
真夏は大汗をかいて塩分が薄くなっているとの説でしたが、身体は一定の塩分を保とうとする働きがありますので、塩分濃度の調整のために塩気の少ない汗をかくのではないでしょうか?
今回の帰省時、伸び放題だった庭の草取りを炎天下で3日間行い、毎日、滝のような汗を流しましたが、確かに目に入っても沁みることはありませんでした。
でも、子供の頃は大汗をかいて目に入り、沁みるというより痛いという経験を何度もしました。
そういえば、同じ身体から出ている体液でありながら、なぜ汗は目に沁みるのに涙は目に沁みないのでしょうか?
ちょっと知りたくなって、ネットで涙と汗の成分の違いを調べてみたところ、諸説紛々、いろいろな説がありました。
- 涙の塩分は海水とほぼ同じで、汗は涙よりはるかに塩分が高いという説
- 汗が目に入って痛くなる原因の1つは、汗の成分ではなく目の周りや額の脂分であり、脂が溶けた汗が目に入ると強い痛みになるという説
- 涙の原料は血液なので身体で作られた体液に拒絶反応はなく、涙が目から出ても目に沁みることはないという説
- 汗腺が弱ったり、自律神経が乱れたり、肌が老化したりすると、ナトリウムなどのミネラル成分を吸収せずにそのまま出してしまうので汗が塩辛くなり、目に入ると痛くなるという説
いずれにしても、涙と汗では塩分濃度も違えば、そのほかの成分も違うようです。
子供の頃は、体育の時間だけでなく、身体を使って遊ぶことが多く、汗もたくさんかいて目に入り、沁みたり痛かったことが数えきれないぐらいありましたが、大人になってからは汗だくになるまで運動したり働いたりする機会が少ないせいか、汗が目に入ることもなくなりましたので、今回はいい経験でした。
大汗をかくと、老廃物を排出できるようで、とっても身体がスッキリして、とにかくご飯もビールも美味しい!
ふだんから常温派で家ではエアコンを使わず、電車に乗る時も極力「弱冷房車」を探して乗るようにしていますので、暑い時はすぐに汗腺が開いて汗をかくことができる体質になっています。
ギンギンに冷房の効いたところに長時間いると汗腺が閉じてしまい、外に出てもすぐに汗腺が開かず、毒素が出せなくなってしまいますので、お金のかからない健康法として、できるだけ常温生活をおすすめします。