前々回4月10日に投稿した『緊急事態宣言発令』で「食養料理の段階表」をご紹介しましたが、昭和30年代までよく見かけた「日の丸弁当」は七号食なのですね。
特に肉体労働をしている方の弁当に日の丸弁当が多かったように記憶していますが、現代栄養学から見れば栄養が偏っているはずなのに、むしろ肉体労働は米飯と梅干だけのほうがパワーが出るイメージがありました。
当時、小学校の遠足のお弁当も梅干しのおにぎりが定番でしたが、これも日の丸弁当の仲間。
戦後の食糧難の時代と違い、高度経済成長期に入り、食生活が豊かになっても、肉体労働や遠足には米飯と梅干が当たり前でした。
おかずを食べなくても、というより、おかずを食べないほうが、力が入り、持久力がつくことを経験的に知っていたのでしょう。
マクロビオティックでも体質改善に穀物100%の七号食を薦めていた時代もありましたが、桜沢如一先生が活躍された時代と違い、飽食世代は動物性食品をたくさん摂っていて七号食では陽性すぎるため、やはり三~五号食(№3~5)ぐらいをゆるやかに実践したほうが無理なく続けられるようです。
いま、飽食の時代だからこそ、体質改善のために日の丸弁当(=№7)を見直してみてはいかがでしょうか?
玄米が合わない方は精米したての分搗き米でもいいでしょう。
ごま塩や鉄火味噌を適宜振りかけて、一口50回から100回、よく噛んでいただいてみてください。
時間がない時は、初めの一口だけでもよく噛んで唾液をたくさん出すといいでしょう。
梅干しは、着色料等の添加物を使わない、自然海塩で漬けた伝統製法による本物の梅干しを選んでください。
1日1食だけでも七号食にして3日も続けると、身体が変わるのが実感できるでしょう。