プレマに入社してからの10年、忘れられない試練がありました。それは、娘の不登校です。でも今は家族全員が元気に過ごしていますので、安心して読んでください。

娘が小学校3年生のある日突然、学校へ行けなくなりました。この日から6年間の不登校が始まったのです。

「大丈夫だよ」と伝えても、娘は自責の念で「生きるのもつらい」と過呼吸を起こすまでに。私もすべてが空振りで途方に暮れ、中川社長に相談すると、当時まだ珍しかった在宅勤務を提案してくださり、娘のそばで仕事を続けられるようになりました。

長引く不登校のなか、「親にできることは待つことだけ」「真実は常識の外にある」という社長の言葉は、私の心を何度も支えてくれました。それでも孤独に沈む私に、「そういう空気が娘さんに伝わってるんちゃう？」と社長は声をかけてくれました。その一言にハッとし、私自身が変わらなければと気づかされました。

思考停止していた自分に向き合い、改めて日々を見渡すと、「足りない」と思っていた多くのことが、実は「満たされていた」と気づきました。恵まれた環境と周囲の気遣いに、自然と感謝が湧いてきました。

ちょうどそのころから娘も少しずつ外出するようになり、小学校最後の運動会や修学旅行にも参加。今も当時の友人たちと仲良く連絡を取り合っています。中学3年間は不登校児支援教室に通いながら本来の明るさを取り戻し、気づけば過呼吸の症状もなくなっていました。現在は通信制高校に通いながら、バイトもこなす多忙な日々を送っています。

娘の不登校の渦中、「見守る」「待つ」「寄り添う」という選択肢を与えてくれた社長に「どうしてそんなにスタッフを大切にしてくださるんですか？」と尋ねると、「スタッフは村人みたいなもので、人生いろいろあるから、働き方もそれに合わせて変えていけばいい。スタッフの家族にもなにかあったら、できることを考えている」と返してくださいました。だれよりも多忙で、ご自身も病気と向き合うなか、私にまで丁寧に時間を割いてくださったことを思うと、感謝しかありません。

企業理念を行動で示されるその姿に、私は深く感銘を受けました。あの言葉と支えがなければ、私は今ここでこうして働けていなかったかもしれません。これからは、仕事を通して少しでも恩返しができるよう、一層努めていきたいと思っています。

プロモーションセクション
堂尻 友子（どうじり ゆうこ）

2013年入社。社内システム担当。漫画を読んでるときと温泉に浸かってるときは無敵。ビールと梅酒を愛する飲んだくれです。最近、筋トレ始めました。いつか筋肉自慢します。