3年間の遠距離恋愛を経て、今年の4月、ついにフィアンセが日本へ引っ越し、一緒に暮らし始めました。日本とアメリカを行き来しながら過ごした3年間、私たちはこの日を心待ちにしていました。もちろん喜ばしいことであり、私もとても嬉しく思っていますが、13年間一人暮らしを続け、決まったルーティンを大切にする生活を送ってきた私にとって、だれかと一緒に暮らすことに慣れるまでは少し時間がかかりました。
お互いの譲り合いが必要だった大きな点の一つは、家の中にそれぞれの家具や持ち物をどう配置し、調和させるかということでした。彼女がベンガル猫の「リザ」を連れてくることがわかっていたため、ペット可の一軒家に引っ越して1年が経ち、家全体を自分の好みに合わせて整えていました。インテリアデザインが好きで、自分のセンスに合うような空間を作ってきましたが、フィアンセが引っ越してきたことで、これからは「私の家」ではなく「二人の家」になるため、私の好みだけでなく、二人のスタイルを反映させる必要があると受け入れなければなりませんでした。つまり、彼女の物を置くスペースを確保するために、自分が気に入っていたものを手放す必要があったのです。自分の持ち物に愛着が強かったため難しいことでしたが、彼女が家で快適に過ごせるようにするためには必要なプロセスでした。
もう一つ、お互いに譲り合う必要があったのは、まったく異なるライフスタイルであることです。私は内向的なヴィーガンで、家で過ごすのが好きなタイプですが、フィアンセはヴィーガンではなく、アウトドアが好きな外向的なタイプです。彼女は私たちが好きなことを一緒にしたいと強く望んでいるため、自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出し、彼女と一緒にもっと外出していろいろなことを体験しはじめました。また、食生活の違いがあるなかで、どうやって一緒に料理をするかも考える必要がありました。すべてがもっとスムーズに進むと思っていましたが、性格の違いでよく喧嘩することもあります。
フィアンセとの同棲は、必ずしも最初から順調にいくわけではないとわかりましたが、それでも一緒に人生を築いていきたい強い思いは、それだけの価値があるものです。7月には「ロワン」という子猫を引き取って、リザと仲良く暮らせるようにと、二人で協力しながら取り組んでいます。共に人生を築いていくなかで、状況はつねに変化していくことでしょう。それでも、私たちの小さな家族の未来になにが待っているのか、本当に楽しみにしています。
制作チーム
林 玉文(りむ よくまん)
シンガポール生まれのマレーシア人。京都精華大学アニメーション学科卒。仕事はウェブデザイン、エディトリアルデザイン、パッケージデザインなど。趣味はドリーミーな漫画やイラストを描くこと、ヴィーガン料理。
