京都府長岡京市でアロマスクールと書道教室を運営されている「aromatable」主宰・本藤知夏さんの物語をお届けしています。前号では書道教室での独立やその歩みをお聞きしましたが、現在の活動の柱であるアロマとはどのように出合われたのでしょうか。
——結婚を機に環境が変わり、子育ての最中で思いがけない出来事があったそうですね。
長岡京市へ移り住み2人の子育てに奮闘していたころ、2歳半の息子が突然、細菌性の大病で入院したんです。命の危険や後遺症の可能性も告げられ、薬の副作用も目の当たりにしました。退院後、息子の体の土台づくりをしようと決意して出合ったのがアロマセラピーでした。大変な状況でも楽しく自然と取り入れられ、私にとっても癒やしになりました。生活習慣や食生活も見直しながら、6〜7年かけて徹底的に健康の土台づくりをしました。私自身もより快適に過ごせるようになりました。振り返ると必死で過ぎた日々でしたが、入院中に上の子を預かったり送迎してくれたりしたお隣の奥さんやママ友には感謝しかありません。あの温かな助け合いの優しさが、今の私の原点になっています。
——その感動と感謝が、アロマを伝える活動へつながっていったのですね?
アロマの魅力を身をもって感じたので、助けてくれたママ友や身近な方に自然と方法をシェアしていました。仕事にする意識はなく、ただ届けていたら幼稚園の園長先生からお声がかかってママサロンを開くことに。そこから老人ホームでの施術や小学校でのキッズアロマなど、地域でのボランティアのような形からいろんな所で仕事をいただくようになりました。生徒さんの良い変化や喜ぶ姿が大きな活力になり、かけがえのない大切な出会いが増えていきました。その後、身近な人が病気で亡くなった出来事をきっかけに、予防がいかに大切かを感じ、セルフケアとしてアロマをしっかり伝えたいという強い思いが生まれました。
——地域との温かな繋がりのなかで、お休みしていた書道教室も自然な形で復活されたのですね。
お声がけいただいたタイミングと自分の気持ちが一致して再開することになりました。書道の魅力は、深く集中することで自然とマインドフルネスな状態になること。そして丹田を意識しているかどうかがそのまま文字に現れるため、心の状態とともに体の軸も整えられます。
——アロマと書道、二つの道の先で知夏さんが今、本当に届けたい想いとはなんでしょうか?
まずは肩の力を抜いて緩めてほしいということです。がんばることはできても、緩めることが苦手な方が現代には本当に多いと感じます。アロマで心を解きほぐして緩め、書道で丹田を意識して体の軸を整える。心が落ち着き、今の自分に気づき、脳を癒す。実はふたつには多くの共通点があるんです。
最初は私自身もすごく知識があったとか自信があったわけではありません。「今できる精一杯」を実践していくことが自信へつながっていきました。受講して終わりではなく、その後の生活に豊かな潤いが出る形を見つけるまで寄り添い伴走したいと思っています。AIでなんでも調べられる現代だからこそ、アロマ20年、書道46年という長年の「経験」を愚直に伝えることが大切だと感じています。
今後は「一文字書×アロマ調香」など二つを融合した新しい体験やプログラムを作っていきたいですし、10月には楽しく体験できるイベントも企画しています。私だからできる2つのアプローチで、皆様に自分らしく生きるための整える時間をお届けしていきたいですね。
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aromatable

ホリスティックアロマセラピーのプライベートサロンを主宰する本藤知夏さん。施術のほか、アロマ講座、書道教室も展開。http://aromatable.net/
