プレマの京都の実店舗「プレマルシェ・オーガニクス」の小泉由紀さんの物語をお届けしています。前号では、大きな気づきを得た旅の体験をお聞きしました。今号は旅を経た日常生活の変化に迫ります。
——転機と感じたインドとセドナの旅を経て、日常生活にも変化がありましたか?
毎年セドナに行くぞ!と意気込んでいたのですが、友人から頼まれて、百貨店で販売の仕事をすることになりました。長期の休みを取ることが難しく、海外に行ける環境ではなくなってしまいました。しかし、そこで気づいたのは、旅での経験と気づきは、日常生活のなかでこそ実践し、活かすものだということでした。どんな状況、どんな場所にいても「ワカン・タンカ」(アメリカ先住民の言葉で、大いなる存在という意味)と繋がっていることを感じ、祈ることができるかを試され、教えられているのだと思いました。望みをすべてを叶えるということを手放し、制限のなかでも楽しみ、好きなことを学び続けました。
——どんな場所でも楽しみ学びながら、お仕事も変わっていったのですね。
はい。もともとデザインや美術が好きで、初めて就職したのは店舗設計、施工の会社で、図面を描く仕事をしていました。とても楽しかったのですが、残業が多く体調を壊したため、2年ほどで退職しました。
その後、親も親戚も百貨店で働いていたこともあり、百貨店で販売の仕事を始めました。男性社会から女性が圧倒的に多い職場になり、まるで女子校のように楽しく、一生涯の友達にも出会えました。そんななかでも、旅を通してより身近になっていた自然にまつわる物にはやはり興味があり、フラワーエッセンスを学び始めました。その講座の講師が経営しているヒーリングショップで働くことになりました。フラワーエッセンス、天然石、ハーブなどを扱うお店で、好きなものに囲まれて仕事ができ、常に勉強ができるという環境でとても楽しかったです。それは、現在のプレマの仕事にも通じています。
——好きなものを勉強し続けたことで新しい道がひらけたのですね。プレマへ入社されたきっかけは?
11年勤めたお店を辞めることにして、求人を見ていたとき、「プレマ」という会社名に目が留まりました。プレマとは、インドのサンスクリット語で「神聖なる愛」という意味。インドは自分にとって特別な縁を感じる場所であり、どんな会社なのか気になってすぐに調べて応募。ご縁あって入社となりました。いつもエネルギーの高い好きなものに囲まれて働くことができ、その商品の良さや魅力をお客様に伝えたいという思いで店頭に立っています。
——インドとの縁が、今の仕事につながったのですね。人生のキーワードとして「自然」という言葉がとても当てはまるように感じます。
大きいかもしれないですね。人にとって「自然」は大事なのではないでしょうか。充実した人生にこそ価値があるとか、成功したら優れていると思われがちですが、一見冴えないように見える人生だとしても、それも意味があって、そのままでどれも美しいと思っています。だから私自身もどこかで「すべて満たされなくてもいい」と思っていて、できる範囲で、無理しないで気楽に楽しく日々を過ごせたら充分だと。つまりそれが「自然」ということなのかもしれません。太陽が輝こうと意図しているわけではなく、ただ昇って沈むように。
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プレマルシェ・オーガニクス
京都三条会商店街内にある「びんちょうたんコム」の実店舗。自然食品など数百点が並ぶ。
インスタグラム
@premarche.organics

