以前マザーテレサが来日した際、こんな言葉を語っていたとある本に記してありました。
テレサのいる国は衛生状態も悪く道端に遺体が転がっていることは日常茶飯事で、目を覆いたくなるような劣悪な環境が常であるのに対し、日本は大変に豊かで清潔で美しく発展した国である。がしかし、道行く人は心からの笑顔がない。
丁度その文章を目にした後、私は渋谷のセンター街を歩いていました。沢山の雑音とネオン、数え切れないくらい多くの人とすれ違い、次々と彼らの顔を目にしたとき、まさにそれを体感したのでした。そしてまた、私自身もその中の一人であることに気がつきました。
こんなにも物質的に豊かで一見何不自由ない暮らしのように見えて、好きなものを食べ、好きなものを着て、自分の自由に時間を使い、沢山の友人を持っていても、本当の心の中は満たされていない。
ヒトは外部の物質的なものがどんなに満たされても、内部の心は満たされないし、また、逆に外部の物質的なものが全く満たされなくても、内部の心は充実させることができる。
結局自分の回りにある外部のことや物は全く関係無く、自分自身の心のあり方がどうかということなのですね。これには、どのような欲があるかとか、何に感謝して生きているかとか、が関係しているように思います。
人は欲深くなると次から次へ加速していってしまう。心の歯止めが効かなくなってしまうのです。
自分自身の心を律し、磨きをかけることはとても難しいことです。このようなことのバランスが取れた時に、心から幸せな表情になるのではないでしょうか。世界一幸せな国、日本。本当に大切なものを、一緒に探しにいきましょう。
歯止めをきかせるには、文字通り歯が止まらないといけないのです。歯のかみあわせは大切なのです。
田中 利尚
田中 利尚氏 歯科医師.整体師 日本抗加齢医学界専門医 国際統合医学界認定医 「咬合(かみあわせ)を制する者は歯科をも制す」という、歯科医学の見落とされている最も大切な力学的調和という根本理論に触れ、かみあわせを追求。しかし身体が変位していると良いかみ合わせを構築できないところに西洋医学の限界を感じ統合医療を目指し東洋医学(整体)を勉強。 顎が痛い、お口が開かない、首肩の凝り、腰痛、うつ病までを含む顎関節症の治療にも取り組んでいる。 「健康は歯から」を確信している。 |