プレマシャンティ開発チーム 横山です。
ある日のこと。
松本からメッセージがきました。
「横山さんの、お肌のお手入れ方法知りたいです。」
ええっと・・・
私、手入れしてないですよ?
理由はひとつ。
飽きました。
昔、とってもとっても熱心に、情熱を傾け、追いかけすぎて、
驚きがなくなり、冷めました。
ろくな手入れをしなくなって、十年単位で時が過ぎ、全くといっていいほど、手をかけてません。
だからシミもあれば、毛穴も目立ちます。
肌が荒れたら、メンソ○ータム塗ります。
水で顔を洗ったら、軽く水分をとって、溶かした馬油を馴染ませます。
女子力測定、マイナスかなー。
とはいえ、せっかく頂いたお題、ここから掘り下げて考えます。
肌も身体の一部である以上、処々の制約から決して無縁ではいられません。
例えば、体調。
例えば、ホルモンの分泌。
例えば、血液やリンパの流れ。
これ以上なく単純に、明確に表現するなら、
「毎日の私の暮らしはこうよ!」と「ここ数日の私の体調を教えてあげるわ!」と
全身で表現しながら歩いているようなものです。
女性の場合は、お化粧で誤魔化しますが、大部分の男性は、あけっぴろげです。
肌の色つやや、目の下のクマ、吹き出物、しわの深さなどなど、情報だらけで面白いです。
伝統中医学では、五行説により、皮膚と肺に繋がりがあるといいます。
一概にはいえませんが、空咳がひどいと、肌が乾いているような印象を受けます。
また「肺」と表裏の関係にある「大腸」の状態も見逃せません。
最近はやりの、腸内フローラという言葉。
腸内に生息する「腸内細菌」を指しますが、ご存知のとおり、善・悪・日和見の3種にわかれ、
腸内環境をつくっています。
便秘になると、肌が荒れますよね。
同じく、下痢が続いても、肌の調子が変わります。
腸内の環境を整えるのですから、食とは切って切り離せない縁ですし、
薬やサプリメント、運動、日々の心の状態とも、無縁ではありません。
麹を使い伝統的に醸造したお味噌や調味料、自分でつくった糠漬けや浅漬け、
食物繊維の多い野菜、生野菜や玄米といった、日々の食事の選択がとても大切になります。
私の身体は、油の消化が苦手らしく、油が多いと、耳のしたから頬骨にかけて、
肌が荒れてほっしんが出ます。ナッツ類が続いても、同じです。
便通が悪くなると、肌が滑らなくなり、口の両端が乾燥して荒れます。
出張中に外食が続いたり、野菜が不足と、その翌週は、本当にボロボロで、
艶もなければ、潤いもありません。
一番の決定打は、睡眠です。
スケジュールが立て込んで、眠りのサイクルが変わると、途端に肌の調子が悪くなります。
22時から翌3時。
この間に、睡眠をとっていますか?
中医学を学び始めた頃、子の刻、つまり23時から1時までは、
「絶対に」熟睡しているようにと云われました。
これは、身体を保つのに大切な血液の養生が、一番活発になる時間です。
夜更かしなんてとんでもない。
さっさと寝なさい、そして早く起きなさいと、顔を合わせるたびに云われていました。
今思えば、私は養生をしていませんと「顔に書いてあった」んでしょう。
知らないって、幸せですが、とってもとっても、怖いです。
以来、きわめて規則正しく、21時にはお風呂を終えて、身体をほぐし、
22時には眠るという習慣になりました。
ということで、特にこれといった肌の手入れはしていません。
その代わりに、身体のメンテナンスは、瞑想やヨガ、マッサージ、食事療法と、
マニアックなほど手をかけます。
元々、身体が資本のアスリートなので、与えられた肉体を最大限使うには?
最高の状態に保ち続けるには?、と
そればかり考えて過ごしていたせいもあり、今でも、身体の変化には敏感です。
食事の内容でも、次の日の調子が変わるので、意識して根菜をとったり、
玄米を食べたり、葉野菜を食べたりと、身体のバランスを見ながら、
美味しいと、食べたいと感じるものを食べています。
旅から戻った日の定番は、お味噌汁。
まるで鍋かと云われそうな量の野菜を入れ、蒸し煮をして、出てきた水分に味噌をとく。
これで、幸せになれます。
今の一番のお気に入りは、谷迫さんの梅干しです。
ちょっとくらい胃が痛くても、疲れが酷くても、この子と一緒だと、
大概のトラブルは内側から整えてくれるので、翌朝の肌もキラキラします。
◎ 谷迫さんの愛がこもった「有機三年熟成梅干」「有機しそ漬梅干」