プレマシャンティ開発チームの花井です。
「ごま油こまやか(濃口)」に刺激され、
マクロビオティックを始めた頃を思い出しました。
マクロビオティックを始めた
昭和50年代前半の学生の頃、
日本CI協会で開催されていた
桜沢里真会長のリマ・クッキングスクールで
教わった食用油の基本はゴマ油でした。
それも、きつく煎った、
香りの強いゴマ油でした。
いま考えれば、きつく煎るどころか、
焦げ臭が出るぐらいに煎りすぎたものもありましたが、
それが身体にいい陽性な油だと
理解していました。
菜種油も使いましたが、揚げ物をする時だけ
ゴマ油と半々にして使っていました。
なので、学生時代の一人暮らしの台所には
ゴマ油しかありませんでした。
その後、昭和54年9月に結婚して
オーサワジャパンに入社してからは、
揚げ物が大好きだったことと、
女房もCI協会のスタッフだったことから、
菜種油も常備するようになり、ゴマ油と半々にして、
よく揚げ物を作ってもらいました。
翌55年の秋から商品開発の担当となって
全国を回らせていただきましたが、
油屋さんも昔ながらの圧搾法で搾られている
福島、埼玉、伊豆利島、京都などの生産者を
何度も訪問させていただきました。
当時、一般的だった
化学溶剤を使って抽出する大量生産の油と違い、
手間暇かけて搾る圧搾法の製造工程はいたってシンプルで、
素人目にもとてもわかりやすいものでした。
風味の違いもシンプルで、どの工程の違いで
風味がどのように変わってくるかも
目で見てわかるのです。
中でもゴマ油は違いがわかりやすく、
オーサワジャパンでも常にタイプの違う
3社ぐらいの油を取り扱わせていただいていました。
今回、プレマシャンティのゴマ油を
使ってみたくなり、初めて注文したのが
「ごま油こまやか(濃口)」。
同じシリーズに「ごま油きよら(太白)」と
「ごま油なよびか(淡口)」の3種類あるのですが、
商品ページの説明に、
「ごまの旨みと香ばしさが引き立つ
ギリギリまで煎りを深くし、
ごま油特有のコクを引き出した力強い風味」
と書かれていた「ごま油こまやか(濃口)」を
まずは使ってみることにしました。
職業病ですが、開栓して最初にやることは
香りを嗅ぐこと。
「ギリギリまで煎りを深くし」という割には、
まろやかな甘い香りでした。
料理に使ってみると、
他社の陽性に煎りすぎたゴマ油と違い、
素材の味を邪魔しない、
とても上品な仕上がりに大満足。
これで「ギリギリまで煎りを深くし」ということは、
「きよら(太白)」と「なよびか(淡口)」は
どんな風味なんだろう?
と俄然興味が湧いてきてしまいました。
食べ比べてみたくなってしまったので、
たぶん近いうちに取り寄せて
文章を書くことになるでしょう(笑)。
まさしく上品なこまやかさ
→「ごま油こまやか(濃口)」