今年、10年目を迎えたプレマ株式会社ですが、この会社を言い表す端的で本質的な言葉を望んでいながら、なかなか出会うことができませんでした。不思議なことに、自分ではずっと不満足を抱えながら、とはいえ「やるしかない」と腹をくくって猛進してきたにも関わらず、多くのお客さまから「○○という言葉に癒された」とか、「ホームページ、メルマガから気づきをもらった」などのお声をいただき、そのたびに焦りは強くなる一方です。何かを伝えたいと思いながら、的確な言葉が見つからないときの気持ちの空回りする感じは、私を言葉から自由にしてくれることはありませんでした。

これが特に会社の内部に与える悪影響は明確でした。経営者である私が何を目指しているのかがよくわからないままで働くことは、決して簡単なことではありません。そのことはよくわかっていながら、たくさんのことを伝えつつ、そして自分の内側では魚の骨がのどに刺さったままのような違和感から解放されないまま、10年目を迎えました。

そこからある日突然私を自由にしてくれたのはｔｗｉｔｔｅｒ（ツイッター）でした。ツイッターでは、1回140文字しか伝えることができないのです。だからこそ、ダラダラ書くことは許されず、非常に大きな背景があることであっても、濃縮して表現する必要に迫られます。とはいえ、毎回そのような難しいことを考えて肩に力が入っていると、何も書けなくなってしまいます。根っから無責任な私は、そのような高貴なことを考えることもなく、この会社について説明をしようとしたときに、思いがけぬことを書いていたのです。それが、これです。

していること、やり続けて行くであろうことのすべてがここにありました。表面的にはオーガニック、エコ、ナチュラル、スピリチュアルなどの共通項を取り扱う会社ではあるのですが、それは手段でしかありませんでした。逆説的にいえば、この言葉を達成する手段はいまのようなラインナップであり、事業でしかあり得なかったのです。

なぜ、これだけの遠回りをしてきたのか、自分でもよくわかりません。ただ、この言葉が、このタイミングで現れることに意味があったのだろうと解釈しています。

歴史は言葉で塗り替えられます。言葉によって去る人があり、また来る人もいるのです。手を伸ばし、欲しい欲しいとダダをこねて、得られたのがこの言葉であったのですから、恐れることなく、そこにまた邁進していきたいと願っています。