私たちの取り扱っている品は安全な食品を軸に、多岐にわたります。そのうちの一部が季節性の家電で、冬はセラミックパネルから遠赤外線しか出さない、癒やしの暖房機「サンラメラ」を長年ご紹介してきました。単なる暖房機ではなく、身体を元気にする作用があることから、プレマといえばサンラメラ、くらいの認知をしていただいています。いっぽうで、夏場はエアコンに頼り過ぎずに快適に過ごせるよう、マイナスイオンを放出する扇風機「新林の滝」をご紹介してきました。どちらも20年以上プレマで取り扱い続けている品で、基本的な仕組みや構造はずっと変わっていませんので、買い換えを促すために新しさを追いかけるだけの一般的な家電製品とは一線を画す品です。その販売台数はいずれも累計で数万台に及び、お客様のニーズを満たすだけでなく、私たちの事業にとっても重要な位置を占めています。
突然のメーカー廃業
これだけ長期に、そして多くの台数を販売してきた2ブランドのうち、新林の滝のメーカーが廃業するというニュースが飛び込んできたのが昨年の今頃でした。販売だけではなく、修理も完全に打ち切りになるとのこと。あまりに突然の知らせに驚きましたが、私は即座に反応し、なんとかこの製品を私たちの責任で持続して製造して販売したい。修理可能な製品は私たちが代行してでも修理を続けたい。それが過去に自社で販売した数万人のユーザー様に対する責任でもあるし、事業上も重要ですとメーカーのご一族を説得しました。そして許可を得たのですが、私たちには修理をする場所もなく、その人材もいません。大至急、この2つを整えることを決断し、修理センターは私が個人で購入したばかりの中古物件を改修して使い、私が別件で仕事をお願いしていた方(吉田さん)に修理トレーニングを受けてもらって、急ごしらえで修理センターを開設しました。
各代理店にその旨をお知らせすると、どんどん修理品が送られてきました。それこそ、部品がすでに存在していない15年以上前の新林の滝が届いたりすることがあり、いかにこの製品が愛されてきたかを垣間見ることになります。修理の内容はさまざまですが、経年劣化による不具合で一番多いのが、振動やそれに伴う音の発生です。慎重に原因を突き止め、必要な部品交換や調整をおこなって、台数をこなすと慣れも生じて修理できる台数も増えてきます。しかし、私たちの修理センターには大きな問題が横たわっていました。それが『お客様から振動や音の訴えがあるのに、私たちが電源を入れて問題を確認しようとすると、たいした問題が存在していない』『なんとか修理して、振動も音もないことを確認して返送してお客様が確認すると、まだ直っていないというクレームが届く』という現象が相次いでいたのです。なぜそのようなことが起きるのかはわからないまま、とにかく可能な限り多くの可動部品を交換して対処するしかないと考えていました。実際に修理を施し、ほぼ新品同様に入れ替わっているはずなのに、やはりまだ音がする、というクレームがなくなることがなかったのです。
修理しなくても、直ってしまう魔法
ある日、私と修理担当の吉田は、修理センターで最近の修理依頼の内容と検証などをおこなっていました。電気工事士の有資格者であり、長年、有害電磁波対策の専門家であり発明家でもある私が、新しい修理装置の増設のために電気配線を入れ替えていたところ、ハッと気がつきました。ここで働く吉田が大量の試運転が必要な修理品に囲まれることになるので、センター開設当初に電磁波の悪影響が最小になる装置を組み込んでいたのです。それを思い出して、修理に依頼したくなるほどうるさい扇風機がこの修理センターに来るだけで直ってしまう原因はこれだ!と確信しました。その電磁波の悪影響を減らして、人体に対する影響をプラスに変える装置をすべて取り外したところ、修理待ちの新林の滝たちが、ガタガタと振動し、音を発しました。
これですべてが明らかになりました。この修理センターは、物理的な修理をしなくても電磁波の影響をコントロールすることで修理が必要な家電品を癒やしてしまう空間になっていたのです。そのため、ここで故障は再現できず、お客様のところに戻って、また同じ問題が生じるのです。つまり、私たちの建屋にはモノや人に力を与える電気が流れていて、家電製品も、またその周りにいる人にもよい影響を与えています。しかし、有害なノイズを含む電気をなにもしないで使うと、力を奪う電気となってモノや人に問題が生じます。本来なら、この建屋にあるすべての電磁波変換装置を撤去するべきですが、働く吉田が使うパソコン類にはこの力を与える電気を流し続けることにしました。これが近くにあるだけで、修理が必要な扇風機は少し静かになってしまいますが、人間の健康を守るためには必要です。プレマではこんなことが起きるんだ、ということを示す新たな発見になりました。