
岸江 治次 マクロビオティックアドバイザー お客様コンサルティングセクション マクロビ業界に30年以上の達人

矢田 香織
プレマスタッフ
マクロビオティック勉強中。一児の母
矢田 冷えがちなのでお風呂が好きなんですが、マクロビオティックでのおすすめの入浴法はありますか?
岸江 マクロビオティックは、陰性か陽性かどちらかに体質が傾きがちなところを、穀物や野菜などを中心とした食事を摂ることで自然と調和しながら中庸(バランスの取れた状態)に近づけて健康を保とうという考え方。だから、基本は食なんだけれども、最近は食だけで中庸を保つのが難しい場合がある。そういうときは食以外にも努力をする必要があって、その手段のひとつがお風呂であったり生姜湿布などの手当て法だったりするわけです。
矢田 ほほう、なるほど。
岸江 矢田さんのように冷えている人が最近すごく多いですよね。そういう人は体を冷やすものを食べすぎている可能性があるから、食事を意識するのも大事だけれど、お風呂で体を温めるのも非常に有効ですよ。体温が1度下がると免疫力が30%下がるともいわれるしね。
矢田 内からも外からも温めるということですね。
岸江 そう、でも、お風呂って、ただ体の外側だけを温めるわけじゃないんですよ。ホッカイロなども外から温めるけど、あれは表面を無理やり温めてるだけ。お風呂は体の芯から温まるからいいんですよね。
矢田 そっか、温泉療法もありますしね。マクロビオティックの食事のように、体質が陰性か陽性かで入浴法を変えたほうがいいんでしょうか?
岸江 体質が陽性に傾きがちの人はサウナで汗をいっぱいかくと調子がいいという人が多いですね。逆に陰性の人はエネルギーを取られて疲れちゃう。お風呂は体を温めるだけではなくリラックスするのが大事なんですよね。陰性の人は冷えを自覚していて熱いお湯に浸かる人が多いけど、交感神経が優位になるのでおすすめしません。大体38度から40度くらいのお湯だと、副交感神経が優位になってリラックスできるよ。体の芯から温めるには15分から20分ほどゆったり入ったほうがいいんだけど、全身浸かったままで20分がしんどかったら、半身浴もおすすめかな。
矢田 半身浴、いいと聞くんですけど、どうしても寒くて。
岸江 寒かったらなにか羽織ってもいいし、ゆっくり浸かると血液が循環して上半身も温まってくるよ。
矢田 たしかに! 足湯もいいっていいますよね。
岸江 足湯もすごくいいし、マクロビオティックの養生では婦人科の疾患がある方は腰湯がおすすめです。湯船に浸かると水圧がかかって血行がよくなるし、浮力のおかげで肩や腰の負担がなくなるので、肩こりや腰痛にもいい。なによりいいのが睡眠の質がよくなるということ。高い体温から少しずつ下がってきたときに眠気を感じてよく眠れるから、眠る2時間くらい前に入浴すると睡眠の質が上がるよ。
矢田 へえ! 私、朝からお風呂に浸かることもあるんですが、眠くなって仕事できなくなりそうですね。
岸江 朝だったら、熱い温度で短時間入浴にしたら交感神経が優位になってシャキッとできていいかもね。
矢田 なるほど、目的によって入浴方法を変えるのですね。朝からお風呂に入りたくなるくらい冷えていること自体が問題ですし、まずは夜にゆっくりぬるめのお湯に浸かって芯から温め、よく眠るを意識したいと思います。