
岸江 治次 マクロビオティックアドバイザー お客様コンサルティングセクション マクロビ業界に30年以上の達人

矢田 香織
プレマスタッフ
マクロビオティック勉強中。一児の母
矢田 娘が小さいころから風邪を引きやすくて。大きくなってきてマシになったとは思ってるんですけど。
岸江 子どもは集団生活もあってよく風邪を引くよね。でも、元気に過ごせてるのであれば全然問題ないよ。むしろいろいろな菌を体内に入れることでどんどん免疫力が上がっていくからね。
矢田 やっぱり免疫力が大事ですね。
岸江 うん、風邪に限らずだけど、感染しやすい人とそうでない人がいて、それはやっぱり免疫なんですよね。免疫力が強かったら感染してもあまりひどくならなかったり早く治ったりするからね。
矢田 免疫力を上げるにはいつもおっしゃっている食事、睡眠、運動ですよね。
岸江 うん。免疫は、生まれ持ったものもあるけど、なにを食べて生きてきたかでも大きく変わるし、これさえ食べておけば大丈夫みたいなものはないので、その人にとっての最適なバランスを見つけることが大事かな。あと、身体が冷えていると風邪にかかりやすくなるので、特におなか周りを普段から温めるようにしておくといいよ。免疫力は腸が大きく関係しているからね。甘い物は身体の冷えを呼び込んじゃうので少なめにするとか。
矢田 なるほど。実際に風邪を引いたとき、薬や病院にはできるだけ頼りたくないなと思っていて。そういうときに、なにかしてあげられることはありますか?
岸江 まず、みなさんよくわかっていないのが、風邪を治せる薬ってないんですよ。熱が出たら解熱剤、咳が出たら咳止め、頭痛には鎮痛剤みたいな感じで対症療法しかない。だから風邪を引いたらまずは安静にして、エネルギーを無駄に使わず回復に回すことが一番。それと、体を温めるのが大事。ほら、菌やウィルスって熱に弱いでしょ。だから、体温を上げることと、汗をかいて排毒することが大事ですね。あとは、しんどい部分をなんとかしてあげたいよね。熱が出ていたら冷やすとかね。
矢田 そうなんです。うちの子は喉にきやすくて。あと鼻も……。
岸江 マクロビオティックには、手当て法というのがあって、咳が出てたら蓮根をすって、搾り汁を飲ませてあげると子どもによく効きますよ。鼻風邪にはネギの内側のぬめりを塗るのがおすすめですね。直接塗っても、ネギと味噌を混ぜて食べさせてあげてもいい。あと、熱が出たらキャベツや白菜などの葉っぱを頭に当ててあげるといいよ。氷で冷やすと急激に冷えて身体にはよくないし、高熱だったら豆腐を当てるのもいいですね。
矢田 娘はおなかにもきやすいんですが、おなかには?
岸江 おなかには生姜湿布がおすすめ。鍋で生姜を温めて、そのお湯を布にしみこませて直接おなかに当ててあげる。香りでも体を温めてくれる効果があって、沸騰させると香りが飛んじゃうので、沸騰する手前で火を止めるのがポイントかな。あと、おなかを温める飲み物だったら、梅干しと醤油と番茶を入れた梅醤番茶がベストですね。
矢田 咳と関係があるかもしれませんが、喉が痛いときは?
岸江 喉の痛みだったら蜂蜜ですね。殺菌効果もすごくあるからね。
矢田 たしかに。では、まずは普段からおなかをしっかり温めて免疫を上げ、いざというときは手当て法も活用して乗り越えたいと思います!