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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

がんは予防できる?

投稿日:

がんはたくさん種類があって考え出すと怖くなりますが、予防のために日ごろ気をつけることはなんですか。(マラソンをがんばっている50代主婦)

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

基本に立ち返って生活習慣の見直しを

日本の年間死亡原因のトップは、以前は心臓病でしたが、近年ではがんになっています。時代の変化とともに食生活や生活習慣が変わり、がんによる死亡率が上がり続け、いまでは毎年約40万人ががんで亡くなっています。統計的にも、日本人の2人に1人ががんを経験し、3人に1人ががんで命を落とすといわれています。

がんになる原因は解明されておらず、胃がんや大腸がん、皮膚がん、子宮がんなどの種類によって原因が異なると考えられています。しかし、生活習慣ががんの発症に大きく影響を与えることは知られています。例えば、喫煙や過度な飲酒、塩分の多い食事、ウイルス感染(子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルスなど)、急激な体重変動などは、がんの発症リスクを高めるといわれています。原因が解明されていないことから、がんを完全に予防するのは難しいのですが、生活習慣を改善することで発症リスクを下げることは可能です。

生活習慣というと大きく分けて食と運動と睡眠ですが、がんにおいては特に食生活の影響は大きく、がんの発生率が上昇した時期と、日本人の食生活が大きく変化し始めた時期が一致していることが指摘されています。インスタント食品や加工食品の普及により、食品添加物や化学物質の摂取が増えたことが影響している可能性も考えられます。食べたものが体を作るので、できるだけ自然な食品を中心とした食生活を意識することが重要です。そして、よく噛むことも大切です。しっかり噛むことで唾液が分泌され、発がん物質の解毒効果が期待できます。一口で30回噛むことを目安にすると良いでしょう。

また、がん細胞は砂糖などの甘い物や、赤身の肉のたんぱく質を好むといわれているので、穀物主体の食事にするとよいです。腸内環境が良好であると、がんの発症リスクを下げられることがわかっています。そして、穀物は栄養バランスがよく、腸内の老廃物を排出し、がんの予防に役立つ食物繊維が多く含まれています。野菜や果物、豆類などにも食物繊維が含まれ、特にブロッコリーやニンニク、トマトなどには抗がん作用のある成分が含まれているので、積極的に摂取するとよいでしょう。

がん細胞は毎日体内で生まれています。これはがんが発症したときに免疫細胞がしっかりと働けるように訓練するための免疫システムで、健康な人の免疫細胞はそれを排除する働きを持っています。しかし、免疫細胞の働きが低下するとがん細胞を排除できず、自己増殖してがんを発症してしまうのです。免疫細胞の働きを低下させる要因として「低体温」があり、体温が1度下がると免疫力が約30%低下し、がん細胞が増殖しやすくなって発症につながるので、体を冷やさないことも重要な予防策のひとつです。冷たい飲み物を控え、適度な運動や入浴を心がけて、体を温める習慣をつけましょう。

また、がんに限りませんが、精神的なストレスはあらゆる病気の原因になることがわかっています。趣味や運動の時間を増やし、休むときはしっかり休んでリラックスする時間を持つことが大切です。

これらの習慣を意識することで健康的な生活を送り、がんのリスクを下げることができますので、なにか一つでも生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

- 基本のき - 2025年4月発刊 vol.211

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