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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

母の腸からはじまる

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経膣で産むということ

子宮の中にいる赤ちゃんには腸内細菌がいないそうです。それを初めて聞いたとき、赤ちゃんって本当にまっさらなんだな!と実感しました。胎児は排便をしません。排尿して出た尿は羊水になるけど、赤ちゃんが初めての便、つまり胎便を出すのは生まれてからのことです。胎便は黒っぽくてネバネバしていて、見たことがないようなもの。その時点で出てくるのは、お腹の中にいたころに溜まっていたものですが、あの便には腸内細菌の働きはほぼ含まれていないのかなと思うと、素直に別物だと納得します。胎便が出るまでは、赤ちゃんになにもあげないほうがいいという説があり、初乳をあげたいのだが、待ったほうがいいのかと助産院で質問すると、母乳に排便をうながす作用があるから、あげたほうがいいと説明を受けました。母乳にも乳酸菌やビフィズス菌などが含まれていると思えば、確かにその通りです。

生まれて、有用菌やオリゴ糖が含まれる母乳を飲み始めてしばらく経つと、赤ちゃんは黄色のふかふかした、ごはんが炊けたようなにおいの便をするようになっていきます。そうやって母乳育児をすることで、母乳や母親の皮膚由来の細菌が赤ちゃんに定着していきますが、赤ちゃんと菌との一番最初の出合いは、膣を通って生まれてくるときなんだそうです。母親の膣内細菌叢にさらされるのは、経膣で産むことの利点の一つ。赤ちゃんには、外来の細菌株よりも、母親由来の細菌株のほうが定着しやすい。赤ちゃんは母親の膣内細菌叢や腸内細菌叢に似た腸内細菌叢を形成していくのだそう。生まれるだけで健康に生きていくための根本的なシステムが整っていく。本当によくできているなぁと思うんですね。

裏を返すと、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、経膣分娩に比べて有用な菌に触れる機会が少なく、腸内細菌叢の形成に影響があるといわれています。もし、赤ちゃんの便の状態が気になる場合は、腸内環境をサポートする情報が増えているので、帝王切開を予定されている方は、これらの情報を頭の隅に置いておくといいかもしれません。

腸を整える

腸内細菌叢を整えることの大切さは、妊娠中についても、私が産んだころより、ずいぶん強調されるようになっています。

野菜の多い食生活や軽い運動など、安産と同時に便秘対策になるような生活は、妊婦に勧められるし、実際心がけますが、母親の腸が整っていることで、お腹の赤ちゃんの発達にいいという指摘もあります。母体の腸内細菌のバランスがいいと、お腹の子の脳が育つ、免疫力が高まる、子どものエネルギー代謝が整って生まれてから肥満になりづらくなるなどと聞かされると、積極的に冷えをとることも含め、腸にいい生活をしよう!と思います。

でも、便秘になりやすい時期なので、気にしすぎると、脳と腸が影響し合うことで、ストレスがかえって増えてしまいそう。母体は赤ちゃんを育てることにかなり特化していて、妊娠中のからだの仕組みそのものがとてもよくできています。一般的な心がけを少しでも続けいくと、ちょっとの対策で子どもに必要な量の物質が、きちんとできあがるだろうと思います。まずは、水溶性・不溶性問わず、食物繊維をきちんと食べるよういわれています。腸内細菌叢が食物繊維から生み出す物質が、赤ちゃんにいいんですって。

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