人生で道に迷ったとき、あなたはどのように道を選んでいますか?
私は17年前に出合った古代の叡智、ジョーティッシュ(インド占星術)という羅針盤を、人生の節目ごとに活用してきました。そこで、人生の岐路に立っていると感じるクライアントにも、ジョーティッシュをご紹介しています。なぜならその人が、「自分だけの力では見えない視点」を必要としていると感じるからです。
遠そうで身近な星の影響
ジョーティッシュは、今から三千年以上前に体系化された古代インドの叡智で、天文学や統計学を基に構築されています。そのジョーティッシュを紹介した流れで、鑑定の翻訳や解説にも携わってきました。気づけば、もう16年近くになりますが、今でもその深さと精度に驚き、魅了され続けています。
数多くの鑑定を翻訳するなかで、「すごい! まさにその人のことだ!」と驚愕する場面が何度もありました。たとえば、実際に独自のアイデアで事業を展開している方が「他の人にはない発想力を持っている人」と言われたり、いつも周囲の人のために動いている方が「自分より他人を優先する傾向がある」と指摘されたり。
鑑定士は依頼人の顔も知らず、会話を交わしたこともありません。それでも、出生情報とわずかな背景だけから、本人すら意識していなかった特徴までも読み解いていくのです。実際の人物と驚くほど一致していることが多く、「どうしてここまでわかるのだろう」と感じずにはいられません。
そうはいっても、ジョーティッシュの魅力は、ただ「当たる」ことではありません。それが、だれかの主観ではなく、宇宙の秩序に基づく「理」であるということ。だからこそ、依頼人も安心して納得がいくのでしょう。
宇宙のリズムという時間軸
さらに興味深いのは、性格だけでなく、「流れ」や「タイミング」に関する示唆も含まれている点です。印象的だった出来事があります。
海外勤務を強く希望していたあるクライアントが、思うように配属されず、退職を考えていました。そんなとき、ジョーティッシュの鑑定を依頼したところ、「まだ辞める時期ではない」「3年後に海外運がくる」と言われたのです。
その3年後、なんと鑑定どおり、海外赴任が決まり、8年間の駐在経験を経て独立。いまでは海外を舞台にビジネスを展開されています。
もちろん、すべてがその通りになるとは限りませんが、私たちの努力や意思とは別の、大きな流れ~宇宙のリズム~のようなものを感じることが多々あります。そのたび、ジョーティッシュの依頼人たちは、肩の力が抜けて、「なんとかしなければ」と焦る気持ちや、自責から少し距離を取れるようになるのを、私は見てきました。
「待つ力」が育つのです。無理にがんばるでもなく、諦めるでもなく、粛々と準備をしながら「そのとき」を待つ。たとえば北国の桜のように。長く冷たい雪の下で、じっと力を蓄えながら春を待つ。それは現代人にとって、難しいことかもしれません。でも、そんな時間の過ごし方にこそ、心の平穏と自分らしさを発見できることを、ジョーティッシュは教えてくれたのです。
忙しさや情報の渦に呑まれがちな今の時代。気づけば、私たちは狭い視野で、正解や答えを急ぎがちですが、ほんの少し、自分を超えた視点を取り入れてみると、不思議と心が落ち着いてきます。
それがジョーティッシュでなくても構いません。自然のなかを歩く、空を見上げる、月の満ち欠けを眺める。そうした時間のなかで、自分の視野がふっと広がる瞬間が訪れます。道が見えづらく感じたときは、ほんの5分から試してみませんか。