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鍼療室からの伝言

鍼灸師の西下先生による陰陽や自然食。二十四節気など古来の智恵のお話

圭鍼灸院 院長 鍼灸師
マクロビオティック・カウンセラー

西下 圭一 (にしした けいいち)

新生児から高齢者まで、整形外科から内科まで。年齢や症状を問わないオールラウンドな治療スタイルは「駆け込み寺」と称され医療関係者やセラピストも多数来院。自身も生涯現役を目指すアスリートで動作解析・運動指導に定評がありプロ選手やトップアスリートに支持されている。

自分次第で生きる

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「ガンが怖いと悲観的すぎるのは違うし、自分はガンは大丈夫だろうと楽観的すぎるのも違う」。よく見かける「日本人の二人に一人がガンになる、三人に一人はガンで死ぬ」といった情報で不安になっている人にかける言葉です。

「もう生きていけないんじゃないか」となにもしないで悲観してしまうのは良くないことです。なにもガンに限ったことではなく、病気や健康問題はもちろん、地球温暖化や環境問題でも同じこと。まだ起こってもないことを心配するよりも、いまできることをやる。特別なにかをがんばるというより、モノを選ぶときに選択肢があればベターなほうを選ぶ、避けることができるものは避ける、小さくともできることをやるしかありません。自身の健康に関することも、地球の環境問題とも根っこでつながっているもの。「これくらい」とか「自分一人くらい」という気持ちも積み重なれば未来に影響してきます。まずは自分がどうしたいか、そのためになにをするかが大切なのです。

酒と、読書と

「酒は体に悪いと本に書いてあったので、読書をやめた」。先日、前を歩く人のTシャツの背中に書いてあって、思わず吹き出してしまいました。酒を呑むのが好きだけど、本を読めば酒が悪いと書いてあった。酒を悪くいう本など読まなければ、酒を楽しく呑める。悪いと思いながらやり続けるほど悪いものはないわけで、振り切った表現に心地よさすら感じました。

実際には先のような文章を書ける人が、本当に読書をやめてしまうことはなさそうです。自分に都合よい解釈がしたくて一時的に本を閉じた、くらいのものでしょう。そうでないと、自分の都合だけですべてを判断して「ゲームは頭に悪いと先生に言われたので、学校をやめた」という生徒まで現れるような、おかしな世の中になってしまいかねません。

「百薬の長」とも言われるなど良い面もあるのが酒で、呑みすぎは健康に良くないことはだれもが知るところ。呑みすぎれば健康を害するのをわかったうえで楽しむ。知らないよりは知っておくほうがいいことは知り、そのうえで気にしすぎないのが肝心なところ。「悪い、悪い」と思いながら続ければ、体を悪くする自己暗示にもなりかねないのです。

どんなことにも良い面とそうでない面はあるもの。酒だろうが、ゲームだろうが、節度を持てば良いのです。それを理解し、小さなことでも心掛ける。その一歩一歩が十分に立派なことなのです。

仏教でいう生・老・病・死の「四苦」。生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦しみは、すべての人間が経験する避けようのないもの。ただし、そこに到るまでの日々は自分次第で変えることはできるのです。

幸と、不幸と

ことわざに「禍福は糾える縄の如し」とあります。禍と幸福は、より合わせた縄のように交互にやってくる。幸せと不幸は絡み合っていて人生の一部として切り離すことができないもの。どちらが欠けても成り立たないものです。試練や困難は成長や喜びにつながり、厳しい試練から得られる達成感は、幸せを深く理解するために必要なものとも考えられるのです。

禅の言葉には「孤雲本無心」とあって、空に浮かぶ雲のように自由に生きることの大切さが説かれています。青空に浮かぶ一塊の雲は、どのようにもかたちを変えて、どの方向にも流れていく。人もまたその雲のように、こだわりや欲にとらわれなければ、あるがままに順境に驕らず、逆境に腐らない。そういう自由な心でいられる。自分のエゴや執着心をできるだけ手放して自由に生きることを目指したいものです。

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