私は東京在住の2児の母であり、群馬の有機農園の経営者であり、ヘルスコーチでもあります。いろいろな顔をもっているのですが、日々自分の食生活を大切にして、仕事もプライベートも楽しんでいます。このコラムでは、ときどき私自身のエピソードも交えながら、ヒーリングフードやオーガニックをテーマに、日常の食事で人生にミラクルチェンジを起こすヒントをお伝えしてまいります。今回は、ヒーリングフードについて簡単にご紹介させていただきますね。
ヒーリングフードとは、心と体のバランスを整え、自然治癒力と個性が目覚める食事法のことです。私は、大学生になって一人暮らしを始めてから、外食やコンビニ食で心身のバランスを崩してしまい、食事管理の重要性について身をもって感じた経験があります。そこから、古今東西、世界各国の健康食を研究し、実践を通じて、心身の健康と自己実現をサポートする食事メソッドを確立しました。忙しい現代人でも実践できるように体系化したホリスティックな健康食がヒーリングフードです。
私自身は仕事でも有機栽培で野菜を育て、有機食品をつくり販売しています。もちろんオーガニックは大好きですが、「有機認証されたものだけを選びましょう」という有機食品信仰を広めるつもりはまったくありませんし、ビーガンやグルテンフリーなど特定のルールや禁忌を定めていません。「健康と美容に良い〇〇という栄養素を含むから、この食べ物を食べましょう!」という、「ヘルシーな食べ物」を推奨する単純なダイエットでもありません。
私たちがいただく食べ物が生産される産地から、さまざまなプロセスを経て、いただいて消化してエネルギーに変えるまでのプロセスをより良くすることを大切にしています。環境と心身にやさしい食材を楽しくとりいれながら、美容と健康を促進して自分らしく輝いて生きる、つまり、毎日の食事が充実し、心も満たされ、愛の循環を生み出す食べ方の実践がヒーリングフードなのです。
基本食を大切に
ヒーリングフードの実践は、健康で活躍する人々を増やし、地球環境をより良くすることにつながるため、私は執筆やセミナー講師としてヒーリングフードの普及を始めました。共感して学び、一緒に拡げてくださる仲間が増えて、2012年に一般社団法人として協会を設立して、インストラクターを養成する講座や研究会の活動をおこなっています。以前は東京にて少人数で開催していた講座でしたが、今はオンラインでご受講いただけるようになりました。
こうして日本全国そして海外にもお伝えできるようになったのですが、情報として学ぶだけで終わらず、あくまで実践の輪が広がることが私の願いです。なぜなら、一時的に学んでも、実際の食事でとりいれなければ、心身の健康に効果はないですし、ましてや自己実現のサポートにつながらないからです。一方で、日々実践すれば、望ましい心身状態を保ちつつ細胞レベルで生まれ変わり、理想の自分にミラクルチェンジすることが可能になります!
そこで、ヒーリングフードの実践の入口として私がお伝えしているのは、「基本食」を大切することです。日本人の基本食といえば、お米! そして、大豆を発酵させた味噌を使って季節の野菜の栄養を丸ごといただけるお味噌汁! この2つを基本食として、朝昼晩のどのタイミングでもいいので、少なくとも毎日1回以上いただくことを推奨しています。
基本食である「ごはんとお味噌汁」のヒーリングフード解説はいつかの回に執筆したいと思います。次回は、日本人に最適なヒーリング野菜についてお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね。