添い寝の冬に
寒さが増してきたころに、この原稿を書いています。暑さが厳しい夏秋から一転して、ずいぶん寒い冬が近づいているようです。暑さと寒さの両方が厳しいのはつらいですね。特に妊娠中はホルモンの影響もあり、体が重だるかったり、昼寝が増えたりして、長く眠りたいもの。妊婦の体のケア専門の先生は、季節に応じたアドバイスをくれることが多いですが、この季節は暑いころよりも睡眠時間が増えるそうです。早く寝て遅く起きるのが当たり前の季節だと思い、暖かくして、ゆっくり休んでくださいね。少し寒気を感じるときは、湯たんぽを複数個使うのがおすすめです。寝るときに、背中や内股、尾てい骨のあたりなどに置けば、効率よく体が温まります。
赤ちゃんにも、湯たんぽはおすすめです。ガードがついている直接触れられない構造の湯たんぽも珍しくありません。でも、寝返りできるようになる前の赤ちゃんなら、一般的な湯たんぽを足元から少し離したところに置けば
いいです。赤ちゃんの顔が赤くなるのは、温まりすぎている証拠。ときどき足を触って熱くなりすぎていないか確認することをおすすめします。
冬は人肌が一番適温で、温かいのが幸せなので、添い寝が心身ともに気持ちがいいです。赤ちゃんと添い寝しつつ、夜中に授乳のある時期に、私は600Wの遠赤外線セラミックパネルヒーター『サンラメラ』をずっと足元に置いていました。布団を厚くしなくても無理なく過ごせて、冬の夜半が楽で助かりました。
サンラメラを購入する前は、赤ちゃんのいる家庭向けの雑誌などで勧められていた、輻射式の暖房器具を使っていました。でも、電気代が高く、部屋の空気が乾燥するのが大変で(布おむつがパリパリに乾くのには重宝しましたが)。それからサンラメラの存在を知り、もっと早く知っていたらと心から後悔しました。
夜間授乳に備えたい
大人が赤ちゃんと一緒に寝るときは、大人が肩まで布団をしっかり被ることが難しいため、うっすら寒くなることが多いです。赤ちゃんの頭の位置が親の肩に近くなると、肩が冷えやすくなります。そのため、室温を心地よく保つためにはサンラメラは必須でした。さらにケープのようなものがあると便利です。授乳の目隠し用ではなくて、防寒目的のケープです。授乳ケープを流用するなら、高レベル遠赤外線放射繊維のアルファウェーブ『肩パッドロング』や『ベスト』を重ねたら快適ですよ!
要は、寝る環境の「軽さ」と赤ちゃんへの配慮を両立させて、暖かさを保つ必要があるんですね。背中や肩、胸元を冷やさないのは自分のためでもあり、赤ちゃんのためでもあります。母乳が出るようになるとわかりますが、冷えることで乳腺がピリピリと痛むことがあります。結果、乳腺が腫れやすくなることもあり、続くと乳腺炎になることも。おっぱいトラブルはとてもつらいので、できるだけ冷やさないようにしましょう。また、胸元を冷やすと、母乳も冷えると、助産師さんからよく注意されました。母乳が冷えると、赤ちゃんのお腹も冷えます。赤ちゃんのお腹が冷えていいことはなにもない。赤ちゃんの安眠のため、消化のため、快適な排泄のため、ひいては世話をする大人の健康のために、妊娠中から冷えない、赤ちゃんと一緒に寝やすい環境を整えておいたほうが、後々の育児が楽になると思います。