私にはインドにいた期間が1年ほどあり、そのようなことで約26年前からサンスクリット語の「プレマ」という社名を名乗っています。インドにいた時期には、まだインターネットがなく、ひたすら本を読む日々でした。当時、アーユルヴェーダという言葉も概念も日本ではほとんど知られていませんでしたので、これらに関する日本語化されたわずかな書物を何度も繰り返し読んでいたことを覚えています。今でこそ、アーユルヴェーダという言葉はとてもよく見かけるようになりましたが、正しい意味でこの言葉が使われていたり、正しい方法で治療がおこなわれていたりするケースはほとんどありません。むしろ、マーケティング的に都合よく「インド的」なやり方の名前程度の軽い意味で使われている感じです。インドに行ったことのある人は知っていることですが、インドにナンという食べ物は存在しているものの、とても珍しい存在です。実際に主食として食されているのは、地域によっては米、または小麦を素焼きしたチャパティというペラペラのパンなどです。インドでナンを食べることはそれほど簡単ではないのに、日本のインド料理店では「ナン=インド料理」というくらいナンがメインになっています。アーユルヴェーダという言葉の誤用や意図的な歪曲はこれに似ていて、ほとんどの人が知らないことをいいことに、都合よく言葉をねじ曲げているともいえるでしょう。
さて、こんな「インド原理主義者」の私ですが、南インドに血糖値を下げる木のカップがあるという話はよく聞いていました。そのカップはサラシアという木から削り出して作っているというのです。それを実際に見たことはないまま帰国して、いろんなことが起きて現在のプレマを創業することになりました。そのような流れからインド素材にアンテナを張っていた私がサラシアの製品を見つけるまでには時間がかからず、日本で安全に製品化されたサラシアの茶とサプリメントを取り扱うことにしました。たらふく食べてもサラシアを一緒に飲めば太らないことや、腸内環境を整えてくれるという働きがお客様に受け、みるみるうちに弊社の大人気商品となって、どこよりもたくさん売りましたので、世間知らずの私はメーカーさんはきっと喜んでくれていると信じていました。しかし実際には、そのメーカーさんは喜んではおらず、その売上は自分たちの実力だとお考えになっていたようで、インターネット上の販売について、自社以外は一切禁止という理不尽な封書が届き、いきなり弊社で売ることはできなくなりました。年間で何千万円かの売上を内容証明一枚で失うことになった私ですが、インドで学んだ「起きていることには意味がある」という重要な原則に立ち返ることにして、裁判などで争うことはせずに、私と関係者だけで、売れなくなったサラシア茶を超える製品をゼロから作ることにしました。
この他社製品は素晴らしい効果があったのですが、一方で南国素材だけでできていたため、陰陽のバランスが陰性過多に傾いており、続けて飲んでいるとお腹の調子は良くなって太らないものの、身体がとても冷えるという大きな欠点がありました。その欠点を解消するため、陰陽バランスの調整として還元力あふれるキパワーソルトを配合したり、調子を整える和素材を加えたりして、効果と味の調整を繰り返してできたのが『さらり・すらり茶』です。特に「味がおいしい」というのが譲れないポイントで、市販の別のサラシア茶を飲んだことがある方はおわかりのとおり、そもそもサラシアはまずいのですが、さらり・すらり茶を飲んだ方には、一様に「おいしい!」とおっしゃっていただいています。食事や甘いお菓子と一緒に飲むことで、さらり、すらりとした毎日を過ごせるように、私の知識と経験を注ぎ込んだ普段使いのお茶です。ぜひお試しください。
※その後、もともとのサラシア茶の会社は売上不振が理由となって倒産しましたので、現在は存在しません。