中川信男の元気シリーズ開発秘話!
代表の中川が、プレマがつくった健康食品「元気シリーズ」の開発秘話や季節のおすすめ商品について語ります。
プレマ株式会社 代表取締役
京都市生まれ。3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。
玄氣陽氣の素
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私がマクロビオティックや自然療法、そしてインドの哲学を集中的に学んだのは、プレマを創業する前で、もう30年近く前のことになります。当時は私の長女やアーティストの藤井風さんも生まれていない時期でした。今は藤井風さんが「君は神そのものなんだよ、君は愛そのものなんだよ」という歌詞を歌にしても、そんなに刺激的には受け取られない世の中になりましたが、私が自然の摂理を学んだくらいの時期にそんなことを表現しようものなら、カルト扱いされたことでしょう。
当時はオウム真理教の事件があり、彼らがヨガや瞑想を語りつつ権力を握りたい欲望のために暴力を振るうという、とんでもない時代でしたから、仕方ない部分もありました。そんな時期に長女はインドで産まれ、私は娘を連れて日本に帰ってきたり、またインドに行ったりしました。インドの滞在中、娘がものすごい高熱と激しい下痢に見舞われ、インド人医師と結婚していた日本人のマダムが経営する病院に担ぎ込みました。
インドでは高熱を出すと病院に入院していても水風呂に入れて物理的に冷やす方法で熱に対処しましたので、幼子は解熱剤を飲まされることもなく、とにかく冷やして、なんとか日本に帰国できるぐらいまで回復してきました。
インドで病名はつかず、関西空港に帰着して、「この娘は、下痢が続いています」と正直に申告、空港近くの指定された病院に行って検査を受け、京都の自宅になんとかたどり着いたら、そこに防護服を着た保健所の職員が2名、外で待っていました。「中川信男さんと、愛さんですね?」「はい」と言うと、たちまち私たちの靴や荷物と家に消毒薬が噴霧され、京都市民病院の隔離病棟に連れて行かれました。その下痢の原因は赤痢だったようで、完全に隔離されながら治癒するのを待つことになります。当然、病院ではたくさんの薬が出されましたが、いろいろ勉強していた私は幼い娘にそれらを飲ませることなく、外にいる人に自然食品店に走ってもらい、煎った玄米とすり鉢を買ってきてもらいました。それで黒焼き玄米の粉末を作り、娘の口に運びました。娘は苦くて嫌がるのですが、とにかく根気よく飲ませました。見る見るうちに便は硬くなり、体力が戻って遊び続けるようになりました。そして、3日もしないうちに検査で赤痢菌は発見されなくなって、退院して家に戻ることができました。それがのちにプレマの代表的商品となる、自然療法の知恵を活かして現代化した、『玄氣陽氣の素』の誕生の瞬間といえるでしょう。
自然療法で、玄米を真っ黒になるまで煎って煎じた液はよく用いられます。一物全体で陰陽のバランスが整った玄米を長時間煎ることで、陰陽の「陽の氣」を極限まで高め、極陽性の気質を持たせます。そのため、赤痢のような「陰」が過多になることで便が流れ出るような病気には、その極陰性を極陽性でバランスをとり、頓用的な効果を出してくれるのです。しかし、この旧来の黒焼き玄米には欠点があります。お茶にするためには煎じる必要があること、そして、空気中で比較的短時間で真っ黒になるように煎るため、極端に酸化した状態になってしまうことです。それに対して私の理想とした本製品のアイデアは、お湯がなくても身体に取り込むことができ、例えばアイスクリームに振りかけて食べるような方法でも摂れる。そして、極端で急激な酸化をさせないよう、じっくりと長時間かけてゆっくり焙煎することで、単なる焦げにせずちょうど良い塩梅で炭化させ微粉末化しています。もちろん原材料は有機認証付きの玄米を使い、あなたの極端に陰性に偏った夏の冷房病や冷え、むくみ、緩みを伴う不調に役立つよう、丁寧に作っています。ぜひこれからの季節を乗り切るためにお役立てください。
コーヒー感覚で飲める健康飲料
国産の有機玄米を焙煎して粉末化した穀物コーヒーの決定版。伝統健康食「黒炒り玄米粉」で「陽」の気を補いつつ、玄米の栄養素を手軽に丸ごといただけます。