今でこそ私は比較的京都にいることが多いのですが、コロナ騒動前は積極的に事業を進めていたこともあり、月の三分の一くらいは出張する生活を送っていました。経営者としてはそれほど出張が多いわけではありませんが、どうしても家を離れている間はすべて外食になりますし、京都にいたとしてもお昼はほぼ外で食べています。そのため、理想的な食生活とはほど遠い現実があります。読者の皆様のなかにも、「たしかに○○食事法は勉強した。でも、△△の事情でなかなか実践できない」という方は少なくないと思います。それこそ、「マクロビオティックを勉強したけれど、家族は肉を食べたがるし、『玄米なんて臭い飯が食えるか』と言われてしまい、自分の分だけ別に食事を作ることもできず実践できない」というパターンは、よくある話です(失礼!)。知識と現実とのギャップがストレスになり、結果として体調を崩してしまうという悪循環すら生じることもあります。私はこの自然食業界では異端すぎるほど寛容なタイプ(笑)ですので、原理原則を振りかざすつもりはありません。自分のことを棚に上げて人を指導できるわけもなく、たとえ正しいことであっても、正論ばかりを振り回しても、人を幸せにできるわけではありません。
さて、そんな無精な私が自分のために、そしてさまざまな事情を抱えるあなたのために必要な補助食品を設計するにあたり、まずは譲れない要素を洗い出しました。
①携帯性に極めて優れている
②水だけ、または水がなくても飲める
③不足しがちな緑黄色野菜由来のビタミンやミネラルが豊富である
④お通じが快適になるように、水溶性・不溶性食物繊維がたっぷり摂れる
⑤食後の血糖値が上がりにくく、太りにくくなる素材を使う
⑥添加物を使わない
これらの要素を満たすためには、まずベースは野菜であるべきと考えました。特殊な微量成分を少しだけ摂ったところで、健康維持の全体をカバーできるわけではありませんし、私が考える携帯便利で手軽な補助食品は、カバーする範囲を広く保ちたかったからです。そこで、栄養豊富な野菜として知られ、なおかつ乾燥してもその機能性が維持される有機ケール、有機桑の葉、有機明日葉、有機大麦若葉の材料を揃えました。ここまでのすべての素材を有機で集められたことは価値があり、最終製品も有機JASの認証を目指してレシピ設計を進めました。これらの野菜素材には糖質の吸収を抑え、便の材料となる不溶性食物繊維が豊富に含まれています。しかし、これだけでは腸内で働く善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維がやや不足するため、有機アガベイヌリンを加えることで補うことにしました。イヌリンの約9割が水溶性食物繊維であるため、野菜由来の不溶性食物繊維とともに、私たちの体を守ってくれます。
これらの材料をすべて混ぜて袋に入れただけでは、飲む前に混ぜて溶かすという手間が発生します。「この手間が面倒くさくて青汁を飲めない」という方の気持ちもよくわかります。さらに、私のような出張族の場合、飲食店に入って食べる直前に食物繊維を摂って血糖値の上昇を抑えたいというニーズがあっても、水に溶かすタイプではそれも難しくなります。こうした場合、通常はカプセルにするか、固めるための添加物を混ぜて粒にするのですが、そうするとカプセルや添加物まで摂ることになってしまいます。そこで、特殊技術を用いて、添加物ゼロ・素材100%のまま固めることに成功しました。本製品は、忙しい方や、いろいろと面倒に感じる方が、最低限かつ全方位的な健康管理をするための心強い味方となるはずです。