サンゴというと、生き物です。海が好きな方でしたら生きているサンゴをご覧になったことがあるでしょう。また直接見たことがない方も、テレビやネットで生きているサンゴの画像を見ることができます。ちなみに、私のカラオケの十八番は、沖縄のバンドBEGINの歌「島人(しまんちゅ)ぬ宝」で、宮古島の海をこよなく愛する私としては一滴もお酒を飲まずに熱唱します。だれも聞きたくないのは承知ですが、気持ちいいので仕方ありません。その歌詞のなかに「僕がうまれたこの島の海を 僕はどれくらい知っているんだろう 汚れていくサンゴも 減っていく魚も どうしたらいいのかわからない」という一節があり、想像しながら歌ってしまうと、涙もろい年ごろの私の目に涙がこぼれます。
実際、宮古島は恐ろしいほどの乱開発が進んでいます。東京資本の住宅会社が森を切り裂き、浜へのルートも閉ざしてしまうようなとんでもない仕業をやってのけ、さらに彼らは「サステイナブルなホテル」を自ら掲げ、あちこちに広告を出していて景気がよさそうです。国連で持続可能な開発目標SDGsが採択された直後、素晴らしい決定だと思って会社もそれに呼応する取り組みを始めました。しかし、いつの間にか腹黒い企業がその悪巧みを隠すためのマーケティング用語にしてしまい、私たちはSDGs云々をいわなくなりました。当たり前のことを当たり前に決めたこの目標が、これほど安っぽく使われている現状を悲しく思います。
さて、そのサンゴ、生きているものを殺して私たちが使うはずもなく、私が使うのは与那国島で10万年ほど前に死滅した化石化サンゴです。カルシウムをはじめとする70種類以上のミネラルを含むこの素晴らしい素材が、皆さんの健康に間違いなく役立つのでジェラートに入れていたところ「中川信男はヴィーガン食に動物性素材を入れるとんでもない野郎だ」と英語のヴィーガンコミュニティで叩かれまくりました。あまりに不理解、ミネラルの岩と化し地上に隆起した化石サンゴを使っているのに、なぜ動物の搾取なのでしょうか。私自身は未だに納得がいきませんが、読者の皆さんは聡明ですから、サンゴの化石がいかに私たちの心と身体に役立つかはご理解いただけることでしょう。ここに水素を吸着させる技術が確立され、体内で水素を発生させながら、有用なミネラルを摂ることのできるサプリメントを開発した次第です。
通常、サンゴのサプリメントは沖縄本島の海中に沈んだ死滅サンゴを使うのですが、海中にあるために雑菌がたくさん繁殖しています。そのため、これを食用にするには高温で焼成し、殺菌する必要があります。しかし、与那国島では化石サンゴがそのまま地上に隆起して風化を続けているため、雑菌が繁殖しておらず、なんと焼成しなくても安全に加工することができます。つまり、生の状態で体内に摂取しても問題なく、焼成によるミネラルの変質もないので、ほんの少量で素晴らしい効果を生み出すことができます。
ジェラートにこの素材を入れていたころには旧東欧のテレビ局が私を取材しにやってきました。北に住む彼らは南国の素材である化石サンゴに高いポテンシャルを感じており、30分近くのインタビューが放映されたと聞いています。水素水を飲もうとも、水素吸入をしようとも、体内からはすぐに失われてしまいます。その水素をこの安全な化石サンゴに吸着させ、皆さんの体内でミネラル類の消化とともに水素発生させるこの仕組み、われながらよくできた素晴らしいアイテムです。天候が激しく変化して疲れがとれない時期や過度なストレスを感じているときに思い出していただきたい、私からの愛の結晶(化石)です。