大麻由来の健康成分、「CBD(カンナビジオール)」。私がCBDという素材の素晴らしさを知ったのは、もう10年近く前でしょうか。当時は正規に輸入しているところはほとんどなく、CBDに関わっている人にお会いしても怪しい人ばかりで、自分たちが関係するのはとても厳しいという印象を受けたことを覚えています。
しかし、その機能の素晴らしさは私の関心を削ぐことはなく、お得意様にお伝えしたいと思い、リスクの多い自分たちでの輸入は避け、数少ない信頼できると判断した輸入元の製品を販売していました。そうはいっても、CBDを販売しているというだけで、何度も災難に遭遇しました。
最初は、当時はまだグレーゾーンだったCBDを扱っているという理由だけで、Googleの検索結果から私たちのウェブサイト全体の情報が完全に消されてしまうという強烈な圧力を受けました。インターネット上での店がすべてだった弊社にとって、検索結果からすべて消えるというダメージは尋常ではなく、こんなに素晴らしい品を、当時の薬事法(現在の薬機法)に触れることなく販売しているだけなのに、あまりに酷い仕打ちでした。やむを得ず、弊社のウェブサイトからCBD製品をすべて削除し、お問い合わせいただいた方だけにご紹介する形に切り替えました。
圧力が収まってから複数の製品の取扱いを再開しましたが、そのうちの一社の製品からTHC(大麻に含まれる酩酊成分)が検出され、今度は品物が回収されて販売できなくなってしまいました。理不尽なことばかりが続き、いくら素晴らしい品でも弊社での取り扱いは難しいと判断し、半ば諦めて数年が経過しました。
そんななかで出合ったのが、大麻由来ではないCBDでした。ホップは大麻と同じく麻科の植物ながら、販売可能なCBDだけが含まれており、THCはゼロという都合の良い素材。これなら安心してお客様に販売できると、早速私が処方を考えて製品化し、『元気★水溶性CBDの素』として販売を始めました。多くの方にご購入いただき、素晴らしい結果の報告もたくさんいただきましたが、ある日、このホップ由来CBDが何倍にも値上げされるという理不尽な知らせが入りました。特殊な素材ゆえに、製造元が急に営利的な判断をしたようです。もともと高価で微量しか使えない素材でしたから、継続は難しいと判断しました。
一方、国では大麻由来CBDの国内流通に関する基準が整備されつつあり、「いつか大麻由来のCBDを販売したい」という以前からの想いを実現することにしました。大麻は、日本人が神道や生活のなかで長年活用してきた素材ですから、本来の機能を持つCBDを安心してお届けできるチャンスだと感じたのです。
大麻から抽出されたCBDは、ちゃんと苦い成分であり、その苦味を活かして薬膳の原則「五味を調和」させたレシピを考案しました。酸味・苦味・甘味・辛味・塩味(鹹味)をバランスよく組み合わせ、特に微量のキパワーソルトを加えることで、五味すべてが感じられるよう設計しています。
さらに、従来のホップでは1包あたり10mgしか入れられなかったCBDを、3.5倍の35mgまで増量しました。しかも、価格は据え置きで、お客様の心身の健康に貢献するという決意を込めています。もちろん水溶性CBDですから、身体への親和性も抜群です。生きていると、心も身体もさまざまな揺さぶりを受けるものですが、『元気★水溶性CBDの素』があなたのお守りとなり、安心して日々を過ごす助けになればと願っています。