私が子どものころは、遊びといえば野山を駆け回り、滑ったり、転んだり、木から落ちたりして、生傷が絶えない日々でした。しかし、最近、室内や公園などで孫と遊んでいても、安全に配慮された場所や遊具が増えたことで子どもが怪我をすることが減り、血を見ることが少なくなっています。最近では、血を見るというと暖かくなって登場する「蚊」によるものです。ふと違和感を感じて、叩くと潰れて赤い血が見えたりします。
昔は寝るときに蚊帳を張って、家族団らんで寝ていたことを思い出します。近年、蚊帳を見ないのは文化が進み、冬は暖房、夏は冷房、空間が密閉されたうえに、季節感がなくなり、温室育ちになったからでしょうか。それがひ弱な人を生み、病院にお世話になる頻度を高めている気もします。
「蚊帳の外」という言葉がありますが、無視し、不利な立場に追い込むことを意味します。いじめのなかでも、一番きついのは、完全に無視されることだそうです。蚊帳は見かけなくなりましたが、蚊がいなくなったわけではありません。水たまりがなくても、水のある所にボウフラがわき、生き延びています。生物多様性といいますが、蚊も自然にとってはある役割をもってこの世にいるのでしょう。
蚊に刺されやすい人と、そうでない人はなにが違うのでしょう。野菜が化学肥料で促成に育てられるようになったことで虚弱になり、そのことが虫を呼び寄せ、虫を殺すために農薬が多用されるようになった背景を考えると、蚊に刺されやすい人は、蚊にとっておいしい血になる条件(野菜の虚弱さに似た)を抱えているのかもしれません。炎症がひどくならないことが免疫力によることを考えると、蚊対策としても、日常の食事は大切です。
蚊対策はブラックホール
これから暑くなってくると登場してくる蚊。夏場は蚊の季節。文明が進んでも、蚊は滅亡するどころか未だに「世界で最も人間を殺す」生き物として知られています。蚊帳を利用して共存することも大事ですが、やはり刺されるといやなもの。できるるだけ遠ざけたいものです。
刺されるとかゆくてたまりませんが、かゆみだけなら、普段から甘いものを摂らないように気をつけるとよいでしょう。上白糖や液糖など炎症に悪い影響があるものを避けるだけで、日常生活は楽になります。しかし、蚊は、ジカ熱、デング熱、マラリア、日本脳炎、フィラリア、黄熱病など伝染病の媒介となる可能性もあります。蚊が小さいからといって侮れません。また、蚊を殺すために、使われる多種多様な化学薬品は、どれも人体には有害です。皮膚や呼吸器を通じて体内に入り込み、病気や不調の原因になりかねません。
弊社の提案する『ブラックホール』は、蚊の数を根本的に減らすことを目指した新しい仕組みの装置です。従来の殺虫剤のように蚊を直接殺すのではなく、蚊が卵を産む数を減らすことで、将来的に蚊が生まれてくる数を減らします。しかも、化学的な薬剤を一切使用しません。代わりに、LEDが特定の周波数の光を出すことで蚊を誘い寄せ、内蔵されたファンが空気を吸い込む力で蚊を装置の中に閉じ込めます。その様子は、まるでブラックホールのようです。そして、この名前も見た目も殺生を感じさせない優れものです。
特に川や溝、疎水、池、湖などが家の近くにある場合は、蚊の大量発生のリスクがあるのでおすすめです。子どもは汗をかきやすいので、蚊に狙われやすく、子どもの多い家庭にもおすすめです。