経血を自分の意思でトイレで出す方法があることを、ご存じでしょうか。布ナプキンを使っている方は実感があるかと思いますが、ナプキンを汚さずに済むのです。使い捨てナプキンの普及から現代に至るまで、その具体的な方法は普及していませんが、トレーニングすればだれにでも簡単にできるようになります。わたしはその方法を「おんなのこスキル」と呼んでいて、女性たちにそのコツをお伝えしています。
「おんなのこスキル」を身につけることは、ナプキンが汚れなくて済み、楽ちんだというだけでなく、ほかにもメリットがあるとされています。
・就寝中に経血が出なくなる
・尿モレ・臓器脱予防に
・性的感度が上がる
・身体の軸が整う
・運氣が上がる
ヨガで知られていますが、東洋では古くから会陰(膣と肛門の間)は氣の入り口だという考えもあります。それぞれの理論は別の機会に書こうと思いますが、まずは実践してみましょう。
輝きは自分を好きになることから
あなたの周りに輝きを放っている素敵な方はいますか? いつも元気で、楽しそうで、なにをやってもうまくいっていそうなキラキラした美しい方。
わたしの周りにも憧れるような女性はたくさんいますが、その方たちの共通点、それは内側から発せられる「自信」じゃないかと思います。自信が笑顔になり、笑顔が魅力になっていく。実は、かく言うわたしも、子どものころからずっと自分に自信の持てない泣き虫さんでした。そんなわたしがどうやって変わっていったかというと、それは意外に簡単なことでした。
やってみよう「おんなのこスキル」
重要なのはステップです。この方法は経血が出てくるのを我慢するのだろうと思っている方もおられるかもしれませんが、ちょっと違います。とにかく、しっかりリラックスして出し切ること。出すコツを掴みさえすれば、自然とトイレ以外で出なくなります。
というわけで、手順としては①緩める②出しきる③要所で締める、となります。
まず、トイレタイム。仕事の途中だったり、だれかを待たせていたり、いつも急いで済ませていませんか? もしや、スマホでラインしながらお手洗いを済ませたりしてませんよね(笑)。そんな感じでは、膣まわりは、緩められません。緊張状態から一旦リセットするような気持ちで、徹底的に緩めることが肝心です。①の緩める際のおすすめは、骨盤付近の「ゆすり」。前後左右適当でいいのでブラブラ~っとゆすってください。それと腹式呼吸。お腹をいっぱいに膨らませて深呼吸をすると身体は緩んできます。②の出し方で重要なことは、しっかり股を開き踏ん張る体勢です! 大丈夫。だれも見ていません(笑)。ショーツやパンツの片方の足を脱いで、思いっきり開脚し踵で床をしっかり踏みます。そして、膝に手を置き前かがみになり、下腹に力を入れると出やすいタイプの人と、逆に後ろのタンク側に少し寄りかかって肛門を少しすぼませ、腹圧をかけるほうが出やすい人と(おそらく膣の位置や傾きなどの)個人差があるようですので、いずれかの体勢で出してみてください。慣れてくると勢いよく経血が出てくるようになりますし、排尿排便の後に、もう一度力を入れてみると、ゆ~っくりと出てくることがありますから、それを最後まで待ってあげるのがコツです。このとき、産後間もない方など膣まわりの筋肉のゆるみが気になる場合は、②は無理していきみすぎず、そっと出てくるのを待つようにしてくださいね。念を押しますが、トイレタイムはゆっくりペースで。「お姫さまの日」ですから♪ そうやって、出し切る習慣を身につけていけば、自然と経血がトイレ以外で出なくなります。月経の間は、普段より頻繁にトイレへ行ってみましょう。③の要所で締める、については、立ったり座ったり、くしゃみなど、腹圧がかかる瞬間に経血の塊が出てくることがありますよね。そのときに前もって膣を閉じてキープすることを意識します。閉じて立つ・閉じて座る、というように。
最初は思うようにできなくて大丈夫。出たらラッキーくらいの気持ちで「次のトイレでは出るかな?」と、ゲーム感覚で楽しんでチャレンジしてみてくださいね。