食養生では、口から食べられるうちは、改善の可能性があるといわれています。最近、私の母は噛む力がなくなり、ものが食べられなくなってきました。施設の医者からは、いつどうなるかわからないと言われました。
最近では、介護食として咀嚼できない人でも栄養補給ができるように、ジェル状や液体状などのバランス食が用意されています。医者からは、施設のメニューにないものでも、食べたいものを差し入れて良いと言われたので、母に毎日少しずつでも食べさせていると、徐々に元気になってきました。不思議なことに、食べる力が出てくると、顔色がみるみる良くなってきました。さらに食欲も出てきて、再び咀嚼できるくらいに甦りました。弊社で販売しているペプチドだしの『げんきうまみの素』を差し入れて、与え続けたことも功を奏したのかもしれません。口から食べられるうちは、元気でいられることが、実感としてよくわかりました。口から栄養を補給することができれば、体調を整えることも可能になるとつくづく感じた次第です。
体のバランスを保つ鍵
麻と人の関係は非常に古く、長い歴史があります。そもそも人類は、野生の動物のように、よほどのことがなければ、病気にならないといわれていました。近代文明が発達して以降、人類は自然からかけ離れ、文明の栄華に酔いしれた結果、多くの病気がはびこるようになったといわれています。病気にいたる原因は自然から逸脱すること。人類には、今の自身を今のままキープできる、自然治癒力と呼ばれる恒常性を保つ機能が備わっており、自律神経やホルモンなど、精妙な生理機能が複雑に絡み合うことによって、健康が成り立っています。
生物には、体内環境を一定に保とうとする働きがあり、それはホメオスタシスと呼ばれています。例えば、体温を一定に保ったり、血糖値を調整したりするのもホメオスタシスの働きです。CBD(カンナビジオール)は、近年注目されている大麻由来の成分です。私たちの体内に存在するECS(エンドカンナビノイドシステム)に働きかけることで、さまざまな生理作用を示すことが知られています。
ECSは、神経系、免疫系、内分泌系など、体全体のバランスを調整する重要な役割を担っています。CBDは、このECSの働きをサポートし、ホメオスタシスの維持に貢献すると考えられています。CBDは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、リラックス効果をもたらすことで、精神的なバランスを保ち、ストレスを軽減します。また、睡眠の質を改善し、よく眠れることに役立つ可能性があるともいわれています。さらに、 CBDは、体の炎症を抑える働きがあり炎症性疾患の改善も期待されています。そして、CBDは、神経細胞を保護し、神経疾患の予防や改善に役立つ可能性があります。CBDの効果については、さまざまな研究がおこなわれており、今後も新たな発見が期待されます。体力の落ちた現代人にとっては、その有効成分を摂るだけで、不思議と、痛みが消えたり、精神的に落ち着いたり、恒常性を維持できるようになったりするのです。
植物の持つ力は、まだまだ侮れません。どうしようもない事態に陥る前に、日常の体調管理も大切ですが、歳を重ねるほど、積極的に自分をメンテナンスする術を、模索されても良いでしょう。そっと忍び持って、いつでも、どこでもショット。現代版、転ばぬ先の杖としてお役立てください。