一般的に、何事も崩壊は内部から始まるといわれます。外圧がいくら強くとも、内部が安定してまとまっていれば、どんなに攻められても心配することはありません。新型コロナ騒動のときに、物事を悪くする元凶は外部のウイルスであり、それを体内に入れないことが重要との意識が拡大し、そこで体に毒を入れないことが強調される風潮が蔓延した気がします。しかし、新型コロナやインフルエンザウイルスに感染したからといって、症状が出ない人もいれば、重篤な症状になる人もいます。つまり、事態を悪化させるのはウイルスだけの問題ではないのです。そのことは、かつてO-157感染のときも、同じものを食べていても、重篤な症状になった人から、まったく影響のない人までいたことと同様です。
つまり、体質や免疫力によって、毒から受ける影響力が違ってくるのです。毒を体に入れなければ健康になれるという発想は、免疫力についての視点をおろそかにします。それは、人の免疫力は食べたものの総和によって、心と体を形づくっていくという、より根本的な考え方を見失わせるからです。つまり自然治癒力を真摯に考えるかが大切になってきます。異物が入っても、それを排毒したり、解毒したりする機能がきちんとしていれば、安心してなんでも食べることができます。つまり、排毒・解毒できるレベルの免疫力や自然治癒力をキープしておくことが、これからの時代、健康の秘訣となるでしょう。では、排毒するために一番に心掛けていなければならないことはなにか。それは、腸内環境の保全です。そして、汚れた腸内環境を改善する要の一丁目一番地は、なんといっても食物繊維です。肉には食物繊維が含まれていないことをあらためて自覚し、日常的に食物繊維の摂取を怠らないように心掛けましょう。
「プラントメイト」で快適生活を
「プラントベース」というと聞こえがいいですが、ベジタリアン、ヴィーガンの人が増えている一方で、日本人は植物性タンパク質の摂取を、「ゼロか100か」で極端に考えがちです。これに対し、海外では植物性タンパク質を肉に混ぜて食べるという考え方が広まっています。そこで、弊社が推奨するのが、プラントメイトです。肉に混ぜて使うだけで、簡単に摂取カロリーの低下と、食物繊維の不足を補うことが可能です。繰り返しお伝えしますが、肉には食物繊維が含まれていません。食物繊維の摂取量が少ないことが、最大の腸内環境改悪になります。
プラントメイトは、エンドウ豆とそら豆でできていますが、一般的な大ミートと違って、湯戻しする必要がありません。水で戻して、簡単に調理することができます。そのままでも食べることができるので、非常食として、いざというときの、タンパク質、カロリー補給としても使えます。特にミンチタイプは、なににでも入れて簡単に食べられますので、面倒なときはスープに放り込むだけで、お手軽朝食にもなります。
健康問題を考えるとき、腸内環境がしっかりしていれば、ほぼなにも問題はありません。これからは、まず食物繊維のことを気に留めて、食事に気をつけましょう。そして自分自身のことは、自分で確かめ自分で決める癖をつけなくてはなりません。肉については、食物繊維だけの問題ではなく、畜産にはホルモン剤やエサの問題も存在し、避けたほうが良い「毒」に値する場合もあるでしょう。人は好きな食べ物に偏りすぎると病気になりがちです。毒だと気がついたなら別れを告げることも、もちろん選択肢のひとつです。
