最近では、食と健康を関連して考える風潮が一般的になってきました。
特に放射能漏れが問題になった東日本大震災以降は、身体の中に入れてよい物と悪い物を意識することが目立ってきた気がします。すぐに健康に影響するわけではありません。そういう意味では、食品添加物も同じで、急性の毒だけでなく慢性的に毒に繋がる可能性があるものにも、皆さんが気を使うようになってきたようです。
しかし、食べることができるかどうかを判断するセンサーがそもそも狂っていると、判断は難しく、アレルギーも含めて、ラベルを読み込む必要があります。加工食品の場合、意味不明な食品添加物の名前が羅列してあっても、すべて理解して判断することは難しいでしょう。製造企業が表示しておけば、お咎めがないという制度化された安全性は、本来の健康とはかけ離れたところで議論されているようです。
食のこだわりでいうと、グルテンフリーやビーガン、ベジタリアンの他にも、世界では食べ物を見直すムーブメントがあります。そのひとつで有名なのが、イタリア発祥の「スローフード」の考え方ではないでしょうか。スローフードは、インスタント食品やすぐに食べられるファストフードの登場のアンチテーゼとして、つまり対義的に1980年代にイタリアで始まりました。食べ物を見直し、伝統的手法を守り、文化的な側面も大事にする運動です。イタリアの活動家で作家のカルロ・ペトリーニが、ファストフードの台頭や食への関心の薄れによって、地域に根付いた農産物や文化を失うことを憂いて始めたといわれています。
この運動は、食の質の向上、地域の食文化の保護、持続可能な農業の推進を核として、急速な生活のペースや経済優先、効率化に警鐘を鳴らし、ゆっくり食事を楽しむことの大切さを訴えています。また私たちの食とそれを取り巻く社会システムをより良いものにするための世界的な草の根運動ともいえます。国際組織になっており、現在160カ国以上に広まっています。
12穀スープの滋味に触れてください
穀物主体の素材を用いたとてもおいしいインスタントの『大地12穀のめぐみポタージュスープ』。日本の穀物は、イタリアのスローフード運動でも評価され、黒米の生産者が表彰されたこともあります。日本にとって、伝統的な雑穀や古代米を食することも、大きなスローフードムーブメントの一環です。
弊社の大地12穀のめぐみポタージュスープは、おまけに北海道産のスイートコーンをふんだんに使い、12穀の滋味を甘みでうまくまとめています。添加物を一切使っていませんので、身体に余計なものが入る心配がなく、安心していただけるとともに、後味もすっきりしています。身体に負担をかけずにおいしいスープがいただける爽快感は、とてもインスタントスープとは思えません。
ただし、一般のインスタントスープとは異なり、お湯に溶けやすくする添加物や製品を安定させるための保存料、安定剤は入っていませんので、お湯を注いで溶かすときに丁寧によくかき混ぜる必要があります。たまにダマになってしまいますが、本来の自然由来の証です。
ダマになることにイライラする人もいらっしゃるようですが、均質にならないところが自然で良いところなのです。ゆっくりかき混ぜて、スローライフをお楽しみください。