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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

「石けん愛」とともに人と環境への思いを伝える シャボン玉石けん株式会社 石けんアドバイザー 前田 博昭 氏

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約50年前から一貫して「無添加石けん」を製造、販売しているシャボン玉石けん株式会社。香料や着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤などを一切使わない石けんは誰でも使うことができます。入社以来、合成洗剤ではなく石けんを選ぶことの大切さを伝え続けてこられた、石けんアドバイザーの前田氏に話を伺いました。

最近始めた健康法は体幹トレーニング。「たっぷり汗をかくので体調がいいし、体幹が強くなると大好きなカラオケも上手く歌えて絶好調です」と笑う前田氏

1996年に入社し、現在は石けんアドバイザーとして、北九州市にある工場見学の案内や、無添加石けんの勉強会などを担当しています。大学時代に食の安全や環境問題に興味を持ち始めて、就職活動中に、実家でたまたま弊社の先代社長である森田光德が執筆した『自然流「石けん」読本』を手にしたんです。そこで合成洗剤が人体や環境に与える影響を知りました。これを広めねばと思い、会社にラブレターともいえる熱い手紙を送りました(笑)それ以来、石けん一筋です。

突然ですが、みなさんは合成洗剤と石けんの違いをご存知でしょうか。この質問をすると、およそ9割の方は答えに困ってしまう。理解している方は1割ほどです。物や肌を洗うという用途は同じでも、その原料、製法、成分はまったく別物です。石けんは一般的に天然油脂や脂肪酸を原料に、ケン化法または中和法で製造するのに対し、合成洗剤は一般的に石油や天然油脂を原料に、複雑な化学合成を繰り返して、まず合成界面活性剤を作り、そこに助剤や添加物を加えて製造します。石けんは何千年も前から使われてきた長い歴史がありますが、合成洗剤は戦後に電気洗濯機の普及とともに急速に広まったものです。それと同時に、自然環境への害も指摘されるようになりました。家庭や工場からの排水が川や湖に流れ込み、生物に悪影響をもたらすようになったのです※。その原因のひとつは、合成洗剤に含まれる合成界面活性剤です。分解しづらい性質を持つため、いつまでも環境中に残ります。さらに、人の身体にも浸透しやすい性質を持つのですが、私たちは入浴や食器洗い、洗濯した衣類などで日常的に直接触れてしまっています。もちろん、現代では衣食住のあらゆる場面で化学物質を取り込んでいるため、合成洗剤と健康との関連を実証するのはとても難しい話です。じつは、弊社が無添加石けんを作るようになったきっかけは、先代の社長が自社で販売していた合成洗剤が自身の皮膚トラブルの原因だということに気づいたことでした。「人や環境に悪いとわかったものを売り続けることはできない」との信念から、その後完全に無添加石けんに切り替えたのです。また弊社には、石けんを使用したお客様から嬉しいお声を毎月何百件といただいています。その実例こそ根拠だと思うのです。最近注目され始めた「香害」もそうですが、人の身体の反応が、白黒つけられない、グレーゾーンにあるものをどう捉えるかを教えてくれている気がします。

今や市販されている食器洗剤や洗濯洗剤、ハンドソープ、シャンプーなど、あらゆる洗浄剤の9割以上が合成洗剤というのが現状です。「無添加」をうたう商品も多く存在しますが、なにが無添加であるかが消費者から見るとわかりづらく、成分表示を見ると添加物が入っていたりします。大手洗剤メーカーの宣伝力や巧みな表現によって、合成洗剤の使いやすさや便利さというメリットのみが強調されれば、消費者は自身の健康や環境のためになにを選べばよいのかを正しく判断することができません。最近は洗濯洗剤がコンパクト化され、濃度が濃くなっています。もし入れ過ぎてしまえば衣類に洗剤が残留してしまいます。現在は皮膚トラブルや化学物質への反応など、なんらかの問題が出たのをきっかけに石けんに切り替えることが多いのですが、その前に知っていただきたいというのが私の願いです。

工場見学や勉強会では、わかりやすくお伝えするためによくクイズを出します。合成洗剤と石けんで洗った洗濯物を比較して「よく汚れが落ちるのはどちらでしょう」と聞くと、合成洗剤と答える方が多数です。さらにその理由として、「色を白く見せている」「洗剤の力が強い」「洗剤に他の成分を足して洗浄力を増している」と選択肢を出すと、ほぼ3番目と答えますが、答えは1番目。蛍光増白剤の作用で白く見せているんです。ある小学生の男の子は「ええっ、そんなのずるい」と言いました。蛍光増白剤は、暗闇でブラックライトを当てると光ります。たとえば蛍光増白剤の入った洗剤で洗った手や布巾も光ります。それが知らずに口に入ることもあるかもしれません。今は安全といわれていても、かつての公害のように、後から危険性がわかることもあります。洗浄剤も食べものと同じように、口に入ったらどうなるか、使い続けたらどうなるか、想像力を働かせて選ぶほかないのではと思います。

みなさん、事実を知ると「目からウロコが落ちた」という表情をされます。その「届いた」と感じる瞬間が、私にとってなによりの喜びです。一方、石けんの良さがわかってもそれほど普及しないのは、使い勝手にデメリットを感じられる方が多いからでしょう。特に洗濯で出る石けんカスや食器洗いでのベタつき、シャンプー後のきしみはよく指摘されます。それは使い方を工夫することで解消できるので、今後は石けんの快適な使い方もお伝えしていきたいです。環境や身体のためにもっとなにかしたいという方が今すぐ始められることのひとつが、石けんを使うことだと思います。石けんにはまだまだ伸び代がありますから。私は定年で引退したら、全国各地を石けんの講演行脚をして回りたいというのが夢なんです。そしてみんなで一緒に身体や環境を守ろうと、伝え続けていきたいですね。

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「石けん愛」とともに人と環境への思いを伝える シャボン玉石けん株式会社 石けんアドバイザー 前田 博昭 氏

- 生産者さん紹介 - 2023年10月発刊 vol.193

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