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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

微生物の力で、豊かな水環境に還す
株式会社ビッグバイオ 会長 阪本 惠子 氏

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「自然に戻そう、自然の力で」をモットーに、微生物を利用した消臭・防カビ用品などを製造販売する株式会社ビッグバイオ。発端は、創業者で現会長の阪本氏が、子育てをするなかで、子どもたちの遊び場である自然環境の汚染に危機感を抱いたことでした。ゼロから会社を築いてきた道のりと想いについて伺いました。

地域の小学校と連携し、会社見学を実施している。水と汚れを分離させる実験は、子どもたちから「マジックみたい」と好評。「環境に興味を持った子どもたちが大人になったら、日本社会も変わってくるのでは」と話す阪本氏

二人の息子がまだ幼いころ、子どもたちを観察していてあることに気づきました。当時は、家庭用ゲーム機が流行りだしたころ。息子たちも雨が降ると家でゲームをするのですが、夕方になると必ず喧嘩をする。でも晴れた日に外で遊んで帰ってくると、ゲームをしても譲り合うんです。喧嘩をする日と譲り合う日の違いといったら、いかに外で遊んできたかどうか。子どもの心は外で遊ぶことによって満たされるのだなと感じました。私たちは熊本県の郊外に住んでいましたが、川は生活雑排水が流れているから遊ばせられないなどといわれ始めて、昔のようにみんなで外で遊ぶ光景があまり見られなくなっていました。環境汚染が広がるにつれ、喘息やアトピー、アレルギーで悩む子が増えているようにも感じて、子どもが心身ともに健康に成長していくためには、思いっきり外で遊べる自然環境を取り戻すことが大事だと考えるようになりました。

熊本は農業大国で良質な水に恵まれていますが、化学物質を含む排水が川に流れ出ると、川や周辺の土壌の微生物が死んでしまいます。本来、川の水は海にたどり着くまでに微生物によって浄化されるのですが、追いつかなくなると海まで汚染されてしまう。川は、山の上から海までをつなぎながら畑や海を潤し、私たちが食べるものを育ててくれます。いい環境を取り戻すには、水を浄化することが大事だと考えて研究を始めました。私は普通高校の出身で、理系でもなんでもありません。本業のクリーニングの取次店を経営する傍ら、まず、あらゆる土地の土壌を採集して、水質を浄化する微生物を探しました。大学の先生にも協力していただきながら、最初に作ったのがセメント製の水質改善ブロックです。微生物をセメントに混ぜて護岸工事などに使えば、水を浄化できるのではと考えたのです。でもどこの業者さんもまったく取り合ってくれず、次に近隣の川で試すことにしました。ところが、近くの農家さんに「うちの畑になにかあったら補償してくれるのか」と言われて。川でも難しいとわかり、自宅に大きな水槽を置いて実験しました。何日経っても水が腐らず、魚も元気なのを見て、やはり微生物が水の浄化に有用だと確信したのです。当初は壁にぶち当たってばかりでしたが、ただ子どもたちを安心して外で遊ばせられる環境にしたいという想いだけでしたね。あるとき、熊本工業連合会に認められ、奨励賞をいただいたときは嬉しかったです。その後、水を綺麗にするなら、家庭から出る排水を綺麗にするほうが先だと気づき、化学薬品の製品に代わる、微生物を利用した製品を作ることにしました。そんなとき、自宅とクリーニング店に置いていたお正月の飾り餅を見て、自宅の餅だけにカビが生えて、店では生えていないことに気づいたんです。店だけで微生物を扱っていたので、それがカビを抑制したのかもしれないと考え、実験と立証をおこないました。そして自分で製品を作り、生協などで販売を始めたのです。生協からの注文は一度に10個から40個でしたが、あるとき800個の注文が入り、「80個ですよね」と訂正するつもりで連絡したら、「いえ800個です」と。慌てて友人たちに手伝ってもらい、納品日に間に合わせることができました。そのとき、こんなにもこの商品を求めている人がいるということに希望が見えたんです。当時、同じような商品は他にはなく、これを広めることで環境を変えられるなら私がやるしかないと思い、2000年に法人化しました。

当初は消臭と防カビの商品だけでしたが、お客様からのご要望に応じて商品数が増えていきました。研究室もなかったので、ラーメン屋さんの排水管で実験させていただいたこともありましたね。B‌B菌を選んだのは、納豆菌の一種なので人に優しい菌だからです。環境意識の高まりと共に、愛用してくださる方が増えています。その反面、健康上の問題を抱えている人が増えているということではないかとも思います。薬品を使うのは簡単ですが、10年先、20年先には、子どもたちに弊害を与えることになります。

これまで23年間、自分の思うままに取り組んできたので、苦労した思いよりも、会社の成長と共に私自身が充実した時間を過ごさせていただいたと感じています。ただ一度だけ、意に反して悔しい思いをしたことがあります。売り上げも落ち込んで、もうやめようかなと思っていたときに、日本商工会議所の第9回女性起業家大賞で、最優秀賞をいただいたんです。これは仕切り直せということなのだと思い、再起しました。製品づくりで私が大事にしてきたのは、微生物は生き物なので、人の手のぬくもりが伝わるようになるべく手作りをすること。スタッフにも、笑い声が出るような環境で仕事をしようと話します。明るい場で生まれた製品たちは、いい仕事をしてくれるように思いますから。

私たちの製品は、即効性はなくゆるやかに効果を発揮します。最初はもどかしいかもしれませんが、それによって自然界のバランスを崩さずにすみます。また、人の健康のためにも、環境内の微生物と仲良く共存することが、今後ますます重要になってくるように思います。微生物は、まだ解明されていない種類のほうがはるかに多いです。今後もこれまで以上に新たな可能性に挑戦しながら、自然と調和した環境改善に取り組んでいきたいと思います。

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- 生産者さん紹介 - 2023年6月発刊 vol.189

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